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守れ帝都を!! 日の神戦士アマテラス 第一部:勇者誕生編
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狙われた帝都の象徴、日本の危機 そして神は降臨した-1

帝都スカイタワー地上666メートル地点。雲を貫くように闇夜に聳える頭頂部から吊るされた鴻池詩織、反町祐樹、そして岡崎順一郎の三人。その様を子気味よく眺めるプルートンから恐るべき計画を聞かされ戦慄すると当時に、怒りと悔しさに唇を噛み締めていた。
「お嬢さん、君のおかげで日本古来よりの秘宝の力を引き出すことに成功しそうだ それが、この帝都東京を壊滅させることになるとは皮肉な話だがね この帝都スカイタワー地下で巨大人工地震を発生させ、帝都は壊滅する その象徴として東洋一のこの鉄塔はこの上ない場所だ これはジェノサイドによる黄色い猿掃討作戦の第一段階だ」
残忍な笑みを浮かべ陶酔した様に悪の権化は続ける。
「果たしてこの帝都で何人の日本人が我々の用意したオーディションに合格するか見ものだね いずれにしてもこの日本は我々が管理運営する 愚かで稚拙な赤子同然の日本人には徹底した教育が必要だ ジェノサイドはそのCEO、経営最高責任者というわけさ 精々、この国を世界統治の踏み台として活用させていただくよ 」
「ひとでなしッ! あなた達は人間じゃないわ」
異常なまでの差別意識と人の命を虫けらとも思わぬプルートンの冷徹さに、詩織が憎しみの目を向ける。
「日本には素晴らしい習わしがある 人柱、というね… お嬢さんには我らの計画の成功を祈願する生贄になってもらう 姫様にはお付きの男がいるのが日本の習わしだ この男たちと恐怖に苛まれながら、この帝都が壊滅してゆく様を眺めて死んでゆくがよい」
「卑怯者! 二人の命だけは助けると約束したのに」
守られるはずのない約束とはいえ、詩織は真摯な貌に憂いを湛える。
「ごめんなさい、私のために」
非のない行為を詫びる詩織を祐樹が慰める。
「何言ってるんだよ、詩織ちゃん 君は日本のために一人で闘ったんだぜ 守れなくてゴメン…」
祐樹は無念そうに俯く。
「君たち若人の命が失われることは誠に無念!! 三種の神器の謎も道半ばだというのに…」
岡崎も、学者らしい言葉で口惜しさを露わにする。なによりもこの帝都東京が、そして日本が悪の権化の犯されていくことが間違いない事実となったことが悔しくてならないのだ。敗北感に苛まれる2人。 

「いいえ、私まだ諦めていません 帝都を、日本を守ることを…まだ速水君が残っています…」
詩織の毅然とした言葉を、プルートンが嘲笑う。
「あの男ならば、とっくに絶命しているわ! 血反吐を吐くまで痛めつけてやったのでな 聞くが良い、この地鳴りを! 三種の神器の魔力で大地が揺らぐ前兆を!!」
プルートンの言葉通り、帝都スカイツリーの地下シェルターでは異変が起こりつつあった。


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