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虹色の楽譜
【女性向け 官能小説】

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「忘れない。このセックスを絶対に忘れない」
「うん。私も」

首筋にキスをしながら
私を抱きしめて律動を繰り返す。

「愛してるよ」

何回も何回も繰り返すその言葉のどこに
未来を感じればいいんだろう。

「愛してるわ」

何回も何回も答えるその言葉のどこに
約束を感じればいいんだろう。

お互いに心でカタい約束をして
相手を縛らないように決して言葉には出さずに
ただ愛してるよとその言葉に託した思いを。

いったい、どこまで心の支えにしろというのか―――

私を抱きしめる腕に力が入って
キスが唇に戻ってきた。

「はぁ・・・ぁ・・・・・ぁ」

身体中を撫でられ
私の身体ごと、記憶に閉じ込めるように。
段々と律動が早くなって
息が上がる。

私も愛してると心の中で何回も叫び
奏くんを抱きしめる腕に力を込める。

「かなで・・・く・・・んっ」

私を、置いて行かないで。
私を忘れないで。

「あかねさんっ」

言いたくて言えない言葉の代わりに。
愛してると涙とともに体からあふれだす。

「んぁぁ・・・・ぁ」





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