藍-3
お互いの存在を確かめるように
手でお互いを確認し合う。
そこにお互いが存在する事を逃がさないようにキスをした。
「ん・・・っ」
奏くんの手がゆっくりと背中に回って
ワンピースのボタンを外した。
両手を引き抜いてすとんと落ちたワンピースをまたいで
奏くんの腕の中に滑りこんだ。
壊れモノでも扱うように優しく私を横たわらせて次の瞬間
私の顔をじっと見つめた。
「な、なに?」
「ここじゃ痛いよね。ベッドに行こう」
確かにフローリングの床は痛いけど。
その優しさにおかしくなった。
「うん。行こう」
手を引かれて下着姿の私と
歩きながらYシャツのボタンを片手で外す奏くんが
寄り添うように寝室に入った。
性急に求められたキスは首筋を通って鎖骨を舐めた。
ブラを外して優しい感触で胸をもまれる。
「んぁ・・・っ」
やがてキスは鎖骨を通って乳首を口に含んだ。
「かなでく・・・んっ」
「なに?」
ストッキングを脱がせて。
下着に手をかける。
「ぃやっ」
思わず言ったその言葉に
小さく笑って「ダメ」と下着を脱がせた。