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岐路
【サイコ その他小説】

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岐路-1

(今うち何してんだろ。あー、学校だ。めんどくせー…)


前を向くと数学の授業中だ。

(なんかつまらん。今うちが包丁持って、立ち上がって先生に刺したらどうなんのかな)

数学の先生はチョークと教科書をもち黒板に図を書いている。

(先生太ってるから刺したら油でてきそうだな。まぁそれはそれで笑える……)

先生はまた黒板に向かっている。

(先生死んだらだれが泣くかな?奥さんいない…兄弟いない……いてもいなくてもかわらないよね)

先生がちかづいてくる。
「おい!聞いてるか?!」
『聞いてるよ。うっさいな。』
「なんだその口のききかたは!!!」胸ぐらをつかまれ無理やりたちあがらされる。
『まじでさわんな。油つく。』
「なっ!なんだとっっ!!」拳を振り上げ殴りかかる。


グサッッ



「???」

『あー、うち持ってた。そいやー、昨日殺そうって決めたんだっけ。』目の前の先生がどんどん倒れて行く。他の生徒は奇声を上げて叫び回る者、教室から飛び出して行く者、腰が抜けて動けない者………。
女の子は刺したナイフをながめた。『なんだ…。油はいってないじゃん。つまんねーの。』

ナイフを捨て鞄をもって家に帰った。


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