投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

虹色の楽譜
【女性向け 官能小説】

虹色の楽譜の最初へ 虹色の楽譜 13 虹色の楽譜 15 虹色の楽譜の最後へ

-2


「奏の演奏が変わったのはこの人のおかげかな。って
話していたところだ」

「俺の演奏が変わった?」

私の前とは違って、子供っぽい面を隠そうともしない。
このオーナーとは長い付き合いなのかな。

「自分で気が付いていないのか?」
「・・・・・」
「この人の前だと、奏の演奏は楽しそうだよ」
「・・・・・」

兄のような目で奏くんを見つめていた。

「俺はいいことだと思うよ。
奏もハタチだろ?女の子と遊びたいよな」

クッと飲んだそれはお水だろうか?

「・・・・・」
「監視するためにここで弾かせている訳じゃない」
「・・・・」

「奏。自由にして良いんだ。
お前の好きなようにしていいんだよ」

話の内容は良く分からないけど。
音が変わったのはいいことなのかな。

その後1時間ほど雑談をした後、
奏くんは再びピアノの前に座った。

「社会人、ですよね?」

「はい」
「恐らく。奏にとって初恋です」
「え・・・」
「傷つけるな、とは言いません。男と女ですから。
でも中途半端に接しないでくれますか?」



虹色の楽譜の最初へ 虹色の楽譜 13 虹色の楽譜 15 虹色の楽譜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前