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「貴方の傍にいたい…」
【その他 官能小説】

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「貴方の傍にいたい…」-1

ピンポーン………
「はい」私の聞き慣れた低く落ち着いた声がインターホン越しに聞こえてくる。
私はその声に応えずにいた…正確には応えられなかったんだけど、1分程すると重くて冷たい鉄の扉が開いて室内の暖かい空気と共に彼が出てくる。
彼を見上げながら固まっている私に彼は優しい笑顔で言う…「今日は誰にフラれたの?」…と。
その瞬間、既に涙でぐちゃぐちゃの顔が更に歪みまた涙が伝う。
彼は驚きもせず慣れたように私を部屋に招き入れソファーに座らせると、暖かいお湯に浸したタオルで私の顔を優しく拭う。
そして私の顔を覗きながら「よしっ美人になった。」と言いながら微笑みかてくれる。
こんな優しい彼、市原遼斗(イチハラハルト)は小さな雑貨屋の店長をしていてる。顔、スタイル共にバランスの取れた正真正銘のイィ男である。
それに引き換え私、城崎奏(シロサキカナデ)は極普通の大学生である、自慢にするなら瞳が大きい事ぐらいかな…。
私が何故泣き顔で恋人でもないハルの部屋に来るのかと言うと、ただ年上でしっかりした彼に甘えているだけだと思う…優しい彼が何も言わないから…彼は属に言う"元カレ"なのである。私から別れを告げたのは今から3ヶ月程前で「好きな人が出来た」と言って別れたくせに、その彼と上手くいかなかったからとハルの部屋に転がり込んでいた。
それから今日までの3ヶ月間、私は何かに付けて嫌な事があればハルの部屋に来ていた…彼の優しさに触れればまた頑張れるから…。でもいつも思う、私なんて嫌な女なんだろうって…頭では解っている迷惑かけていること、だけど気持ちが体が付いてこない…。
今日だって大学の課題がうまく進まず苦しんだあげく結局完成させる事が出来ないまま、またここに転がり込んだ。
もうすぐ午後11時、明日も朝から仕事があるはずなのに、私にひざ枕をして頭を撫でながら私の勝手な話を聞いて慰めてくれる。その優しさに更に甘えて身体が彼を求める…そして私はまだ潤んだままの瞳で彼を見つめて言う。
「ねぇ…抱いてよ…。」
彼は嫌がるそぶりさえ見せない、ただ優しく笑って言う。
「まったく、甘えただなぁ奏は。そんな目で見られたら歯止めきかないだろ?」ハルの大きくてあったかい手が私の頬を撫でて髪をかきあげる、露になった首筋に唇をおとし舌でなぞるように舐められる…ピチャ、ピチャと舌が動く音と共に私の身体は熱くなってゆく。
彼のやり方は付き合っていた時となんら変わりはない、変わったと言えば最初のキスが無くなった事…付き合ってた時は優しいけど激しいキスから始まってそれだけで私の体は熱くなっていた…。まぁ今のやり方だって文句言う相手はいないと思うけど。
彼の愛撫は続く首筋から鎖骨に唇が移動していく熱を帯びた私の身体は反応を表して吐息混じりの声が出る。
「ん…ハル…」
彼の舌はまた首筋そして耳に移る、私の頭を撫でながら耳に…私が弱いのを知っているから執拗に舐めてくる、ピチャピチャと舌の動く音、たまに肌に当たる彼の吐息がどんどん私の身体を熱くする。私は我慢出来ずに彼に言う。
「ハ…ル、…キス…んっ…して…」
彼氏は耳から唇を離し私の目を見つめる、私が目を閉じると唇を重ねてくる、私たちは奪い合うように舌を絡める。ピチャピチャという音に私の吐息混じりの小さな喘ぎがたまに混ざる。
私がキスに夢中になってハルの身体に腕を回すと、ハルは私の服の裾から手を入れウエストを撫でながら徐々に上にあがってくる。胸まであがってくるとブラの上から敏感な部分を撫でられる、「んんっ…」唇を塞がれているため声が出せない。更にハルの手はブラを上にずらし直に胸を包む私の胸はハルの大きな手に調度収まる、その収まったものをやんわり揉みほぐす。
触れ合ったままの唇からは私の声が漏れ続ける…不意に敏感な突起を摘み上げられハルに回した手がハルの服を掴み私の身体は跳ねる。やっと塞がれていたを解放され足りなくなっている酸素を大きく呼吸をして取り入れる。ハルの手はまだ胸からは離れておらず優しく揉み続けている。


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