その6-2
「お母さん…これって…」
「いつか渡す日が来るんじゃないかと思って買っておいたの。安心しなさい、お父さんも、反対してなかったから。」
袋には、数枚の女性用ショーツが。
「どんなのがいいか判らなかったけど、優くらいの子が穿きそうなの適当に買っておいたから。もし、今度買うときは、優が好きなの選びなさいね。」
まさかの展開に戸惑いを隠せないが、家族の公認を得ることが出来てしまった。
「お母さん、ありがとう!」
それだけを伝えると、駆け足で階段を上がり、自分の部屋に向かう。
そして、袋をあけ、新品のショーツを開けた。
最初に手にとったのは、ピンクの下地に黒い猫がたくさん描かれてるデザイン。
これに足を通す。
初めて穿いたのはすでに使用感のあったものだが、今回は新品。
他人ではなく、自分専用といった感じか、履き心地も違う。
これで、今日から堂々と、女の子の下着で生活できるんだ…