アパートの鍵、貸します-7
見たくもない。
でも、見てしまった。
(っ……う……)
胃が潰れそうな感覚に襲われながら、焦点の合わない目で唇を奪われる麻里を見つめる。
「へへ」
長いキスを終えると、流は両手を麻里の胸に向けた。親指と人差し指で乳首をつまみ、くい
くいと倒しながら四方八方に引っ張る。
「んっ……んん……」
麻里の口から甘い声が漏れたのを確かめると、流は両の乳房をぐいと真ん中に寄せ、乳首を
二つまとめてねぶり始めた。
「やっ……やぁっ……」
切なげな声を出す麻里をよそに、吸ったり、甘噛みをしたり、含んで舌で転がしたり。勝手
気ままに薄桃色の肉粒を蹂躙していく。
「ま、とりあえずこんなもんかな。さてさて、濡れ具合はっと」
クイズの答え合わせでもするように、流が麻里の股ぐらを覗き込んだ。そして割れ目を指で
ぶにぶに弄ったかと思うと、満足げな顔でにっこりと微笑む。
「うん、いいね。ひょっとして麻里ちゃん、かなーり感度いいんじゃない?」
「そ、そうなの、かな……よく、分かんない」
「いいよいいよ、間違いない。これなら初めてでもすっげーキモチいいんじゃないかな」
首を傾げる麻里の顔を、やや濃いめの陰毛越しに眺めながら、流は相変わらずの軽い調子で
そう請け合った。
「さて。じゃ、そういうことで、いよいよ本番、いきまーす」
宣言するように言うと、流がそそり立つペニスをおもむろに麻里の穴へと寄せる。
「え? ちょ、ちょっと、コンドーム……」
「うん、それは、まあまあ」
要求をあやふやに受け流すと、流は肉棒の先端を陰部に押しつけたまま、麻里の端整な顔を
じっと見つめた。
「言ったよね、俺。できるだけナマの麻里ちゃんを感じたいって。大好きな子と、できるだけ
直接触れ合う。それってそんなに悪いことなの?」
「そ、それは……でも……」
反論しようとする麻里を制するように、流はさらに真面目な顔と口調で語りかける。
「悪くなんかない。むしろ大事なことだろ。それにせっかくの初めてなんだしさ、何としても
キモチよくしてあげたいんだよ、麻里ちゃんのこと。困らせるような真似は絶対しないって。
約束するよ。だからさ、いいでしょ?」