2人の関係V-1
返ってきたメールは、私を落胆させる。
「今日はヒマじゃなきです(;_;)すみません★ちょっとまだ分からないっす↓」
あいかわらずな、顔文字とか矢印とか、かわいらしいメール。会えないんだ…悲しくなる。やっぱり彼女のことスキだから、私にはもう会わないって決めたんかな…そんなネガティブな考えになる。
週末は土日共バイトがある。シフトも一緒。たぶん会う。それまで忘れてしまおう。
そう決めたのに…。やっぱり会いたくて、メールをした。でも、そのメールは会いたくなさそうな反応。
もぉ、ダメなんだな…。
幕引きくらい、ちゃんとしたい。
「ちょっとでいいから話聞いてほしい」
そうメールを送った。
でも、会ってもらえなかった。
意地悪だな…。ちゃんと終わらせてくれたらよぃのに。
振る、ってのは悪役だもん。気まずくなるのは嫌だもん。彼の気持ちはすごくわかった。
でも、だからって自分の気持ち押し込められるほど、私は大人じゃなくて…。
だけど、迷惑かけられない。
週末のバイトは、最初どうしようか思ったけど、意を決して話しかける。精一杯の強がり。普通に話そう。普通に話さなきゃ。
「重そうじゃんっ!手伝いましょうかぁ??」
「あっ、はい。お願いしまぁす。」
ちょっとびっくりしてたかな?
でも手伝いながら、普通に話せた。
仕事のこと、切りすぎた私の前髪のこと。いたって普通。いつも通り、私がいっぱいしゃべって、彼はにこ?と話を聞いてくれる。
土曜、日曜と一緒に働いた。
私の友達で、彼の彼女さんと知り合いのバイト仲間が彼に彼女さんのことを聞いてくれた。
彼女にこっぴどく怒られたらしい…。そりゃぁ、怒るよな。私だったら、マジギレしてるとこだ。
だから、私と2人になるのは複雑…らしい。そのへんははぐらかされたって言ってたけど。
一回、彼に言ったことがあった。
彼女はこんな風に別のコと2人で遊んだりしてて怒らないの??って。私だったら嫌かも…って。あの時彼は黙ったままだった。
今現実になった。
私は、もぉ身動きがとれなかった。
進むことも、引き返すことも、出来なかった。立ち止まる。
一筋の光も見えなかった。
でも…立ち止まってるわけにはいかない。光が見えなくたって、真っ暗闇だって、さまよってでも、進むしかない。
でも…今の私に何ができるの??