アフター@真理乃邸-1
ナオさん達が帰ってから真理乃さんを問い詰めます!
「わああああん!
ぜっったい、私が使ってると思われてる!
子供たちの前であんなことになって、
私これからどーすんですかっ!?」
「菜々は顔に出やすいから…」
「大体あんな、マニアも真っ青なアイテム、
どこで買ってきたんですぅ!?」
「海外からお取り寄せで…」
「アーン!ヘンタイだー!
あんな変なモノ運ばされて、DHLの人が可哀想だー!
他のも出してください!全部!
後から出てきたら許しませんからね!」
「ハッ、ハイッ!」
真理乃さんは、
隠し持っているお道具の入ったバッグを、
クロゼットの奥から引っ張り出します。
「なんです!?これ!
アナルブジーって書いてあるぅ???
こんなデッカイの、お尻に入る訳無いでしょう‼︎」
「ちゃんと段階踏むように、
サイズセット用意したから…」
別の紙袋から、
大小取り揃えてズラズラと出てきます!
顔から血の気が引きます!
「なんです!?これ!肛門鏡って書いてあるぅ???」
「菜々のお尻の中を覗こうと…」
「お医者さんでもないのに‼︎
なに言っちゃってるのー!?この人はー!」
頭に血がのぼります!
「菜々には素質があるのよ」
「ひどいっ!そんな、人を変態みたいに!
侮辱っ!侮辱っ!
ああ〜、もうダメ」
目眩がして、床に手を着きます。
「わあっ‼︎菜々大丈夫⁉︎
お願い落ち着いて、お腹の子供に障るから…。
全部処分するから…」
「ダメです!ぜんっぜん信用できない!
真理乃さんは、
盗撮ビデオの件で前科持ちなんですからね!」
「うっ」
「止めてください!
うかつに燃えないゴミとかに出して、
変態器具が転がり出たら、
私もうこのマンションに居られない!
離婚ですからねっ!子供は私が育てます!」
「わたっ!私が使っていることにするから!
ナオさんにメールするから!」
「ホントにぃ?」
「ホントにホント。私が泥被るって」
「かわいい菜々さんが…
あんなダイジャみたいのをお尻に…」
おウチに帰ってナオさんから事実を聞いて、
小学生の美さきちゃんは蒼くなってガクブルです。
心に深い傷を負ってしまいました。
ヌンチャクだと思っていたモノが、
実は大人のオモチャだったら、衝撃だと思います。
「もう…だれも信じられない…」
頭を抱えてます
「おっ?真理乃さんからメールが来た。
『さっきの道具は私が使っています。
菜々ではありません』と、ある」
「なんかもう、グダグダですね」
「そもそも美さきが悪いのよ?
ひとんち勝手に漁ったりして」
「ごめんなさい…もうしません…」