ブレイズ・フィート-2
「で、俺やんのに6人は少なくないっすか??」俺は昼飯のパンを置いて腰パンを直し身構える。
「てめぇ!!ぶっ殺すぞ!!コラァ!!!」
バットを持った一人が、バットを俺の頭目掛けて振りかぶる、俺はカウンターで後ろ回し蹴りを相手の顎に決める。
バキッ!!
すのまま振り向きざまに後ろの一人のみぞおちに蹴りを入れる。
どすっ!!
「ザコばっかりすね〜」俺は唾を吐き相手挑発する。
「てめぇ!なめたまねしやがって!!マジで殺す!!」
すると2年の一人が刃渡り15センチほどナイフを取り出した。
「うわぁ〜。そんな物だしやがって、しょうがねぇなぁ…」俺はバットを拾うと左手に握り眼を閉じる。するとバットが輝き形を変えてゆく…。
「お前…なにをした?」光輝いていたバットは身の丈ほど巨大な鎌に変形していた。
「俺もホントはこんなことしたくないんだけど、しかたない。殺しはしないから、ただ大怪我するかもよ」俺は巨大な鎌を自分の体の回りで振り回す。 「くそっ!!なんだこいつ気持ち悪りい。おぃ!!帰るぞ!!やってらんねぇよ」連中はのびてる奴を抱え屋上の扉を力いっぱい閉め出ていった。
「ふぅ…」俺は内心能力を使ったことを後悔していた。
―パチパチパチッ―
「すごーい。君ケンカ強いんだね、それになにさっきのピカーッてやつ??」屋上の貯水蔵の上から俺に話かける女は見たことのないやつだった。
「誰だお前?」
「あたし?あたしの名前は神崎 みう。今日転校してきたの、一応君と同じクラスだよ。」その女は身長は150センチほどで小柄だが、色白の肌、赤茶色の髪の毛に、大きな瞳、どこか瞳の色も赤っぽく見えた。
「だから今日、教室が騒がしかかったのか…で、転校生が俺になんのよう?俺に関わんなって言われなかった??」貯水蔵から飛び降りる転校生を見ながら煙草に火を着ける。 「君に興味があるんだよね。」満面の笑みだが、俺には何を言ってるのか意味がわからなかった。
「はぁ?意味がわからないんだけど。」みうは笑顔を崩さずまくし立てる。
「とにかく、詳しい話しは放課後話すから!!じゃっ!!……あっ!!あたしのことはみうって呼んでね」
そう言うとみうは走って教室へ戻ってしまった。 「おいっ!!ちょっ…。」行ってしまった、なんなんだあいつは……。
第2章へ続く