娼館へ-1
桃香が15歳になると、医師は『次』を探し始め、それは直に見つかった。
総じて小柄な少数民族の中でも特に小柄な娘、そして桃香を得た時の年齢よりも更に幼い8歳、山中で熊に襲われて両足を失い、病院に担ぎ込まれた時に戸籍を持たないことが判明した娘。
医師は、流石に自らの手で手足を切断するまでの猟奇趣味は持ち合わせていないが、桃香を超える玩具を、となると猟奇へ流れる他はない・・・その情報を得た時、医師は桃香を手放すことを決めた。
桃香は戸籍を持たず、教育も受けず、仕事の経験もない。
あるのは10歳からの5年間、幽閉されて磨き上げられた性戯と感度、陵辱を受け続ける中で目覚めたM性、そして改造され、訓練された肉体だけ。
しかし、桃香は全てを男の欲望を満たす、それだけのために作り上げられた性玩具、男を悦ばせることにかけては他の娼婦を凌駕する。
桃香が迎えられた娼館は、一般庶民にとっては目にすることは出来ても足を踏み入れることが出来ない謎めいた館。
そこには何か特別な女がいて、庶民では一生体験出来ないような快楽が提供されているのだろうとは想像できるのだが、それがどんなものなのかを知ることは出来ない。
そこを利用できるのはごく限られた一部の人間、すなわち高級役人と一部の富裕層、そして彼らが紹介し、同伴する者だけなのだ。
そこに集められているのは桃香のような運命を辿った女、人工的に性玩具として作り上げられた、もはや娼館でしか生きられない女ばかり・・・。
その供給源として、桃香を飼育していた医師は重要な位置を占め、現在の順列第一位は彼が桃香の前に払い下げた梨香と言う20歳の娼婦。
桃香同様、10歳から15歳まで医師に飼われ、性戯を叩き込まれたのは桃香と同じ。
しかし、身体改造の部分ではかなり異なる。
梨香には膣収縮手術は施されていないし、刺青も施されていない。
身体や頭部の成長を抑えられていたのは同じだが、医師の下を離れて5年、今も食事は制限されているが、病院食のようには徹底できない上、脂肪がつきやすい年齢に達したこともあって体全体が少しふっくらしてきている。
それだけなら色香を増した、と捉える客もいるのだが、医師の下で磨き上げられていたはずの性戯は少し錆び付き始めている。
そして順列第三位も同様の春香と言う25歳の娼婦。
春香にはスプリットタンと陰核包皮除去も施されていない。
25歳と言う年齢は、色香の面では決して15歳や20歳に劣るものではなく、娼館で培った新たな性戯を持ってはいるが、教え込まれた性戯の錆び付きは梨香より進んでいる。
そして、もうひとり、娼婦の重要な供給源として、更に倒錯した性的趣味を持つ別の医師がいる。
彼は1〜3年と言う短い周期で飼う女を代えるので『仕込む』と言う分野では桃香を仕上げた医師には及ばない、しかし、その分、猟奇的な特性を備える娼婦を供給するのだ。
白娘と呼ばれる娼婦、彼女は盲目であり、元々備えていた端麗で薄幸を思わせる容姿とも相まって、独特で静謐な雰囲気を持つ。
12歳で孤児となった彼女を引き取ったのが医師だったのだが、その両親の死、彼女が盲目になった理由には不審な点が多い。
青娘と呼ばれる娼婦は桃香と同じように戸籍を持たず、親から引き離された経歴を持つ、そして、役人に捕らえられた時には五体満足だったが、今の彼女には四肢がない。
小娘と呼ばれる娼婦も5歳で連れ去られて15年が経つが、未だに身長が130センチに満たない。
黒娘はほっそりとした美しい顔と細くしなやかな体を持つ13歳だが、その股間には割れ目がなく、唐辛子のように小さいペニスがついている。