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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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絶望のKISS-2

「……。」
「………。」

勢いで連れてきた物の、どうすれば。突然腕を引っ張られた彼女は勿論、俺も何故だか困惑し、言葉一つ出ない。

「あ、あの…。」
「……。」

このままではいけない、俺はこの自ら作ってしまった重い空気を切り裂く為、口を開く。

「昨日は、ゴメン。」
「!」

言ってしまった、さっきあれ程無駄だってアイツに言われたのに。彼女も目をパッと開きそれから暗そうに目を逸らす。

だが、この際もう、どうでも良い…。冷たい嫌な奴って避難されても良い、俺は彼女に嫌われる覚悟でいた、すると…。

「御免ね、私こそ…。」
「!?」

傷つけた筈なのに何故か謝り出す彼女、妙な敬語もなくなっていて、何だか一回り大きくなった感じがする。

「何、言ってんだ。俺は君を…。」
「だったらあの時、首を縦に振ってくれたんですか?」
「いや、それは…。」
「付き合って欲しいと言われ、それは無理だよって断った…ただそれだけ。」
「けどっ!」
「ふふ、優しいんだね、私の事をそこまで気に掛けてくれる何て。」
「……。」

怒ってる、のか?ダガそんな感じはなく、何処か吹っ切れているような感じも。

「私の方こそ御免なさい、あの時突然泣き出しちゃって、みっともない。」
「……。」
「これからはただのお友達って事で仲良くしましょうっ!」
「……あぁ、分かったよ。」

柔らかい笑顔でそう話す彼女、何処か影を感じるが。

「さぁ、もうそろそろ朝のホームルームが始まります、急ぎましょ!」
「………。」


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