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衛星和誌 −Qカップ姉妹−
【SF 官能小説】

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リリア語り(6)-1

 今朝、わたしはあらためてお願いしたのです。ナディーカさまとジェニファーさまの奴隷状態も解除してほしいと。調教士さま、お姉さま含め、オイオの方々に。その気持ちを、汲んでいただいたのでございましょうか‥‥。もし、そうなのでしたら、嬉しい限りでございます。
「うまくゆくと、よいですね‥‥」
「ああ。しかしやはり、しばらくはかかるだろう。――その、おまえは、どうなんだ‥‥」
 昨夜、シャワールームで、わたしは一度お願いしました。そして、調教士さまたちはどうやら、昨夜のうちに話し合いを持たれたようでございます。今朝お願いして、即答ではありませんが、さらにまた話し合っていただいたようでございます。昼食ランチの際、嬉しいお答が返ってきたのでした。目標達成を条件に、順次、奴隷状態を解除する、と。
 その目標とは、おふたりのおっぱいの、いわゆるカップとバストサイズでございました。この間の身体測定を元に、あるラインが設けられたのでございます。それをクリアしたら、という。
 その場には姫さま、ジェニファーさま、お姉さま含め、全員が顔を揃えられていらっしゃいました。
 ジェニファーさまは姫さまの両手を力強く握り、
「ナディーカさま、頑張りましょう!」
と、ぶんぶん振っておられました。姫さまも、こっくりと頷いておられました。
 それを見ていたわたしは、自分ひとりが蚊帳の外に置かれたような淋しさを味わっていました。それで、わたしにも条件を課して欲しいと、恥ずかしさをこらえ、お願い申し出たのでございます。きっと、真っ赤になっていたと思います。お姉さまがおっしゃったのは、そのことでした。
「もう少しで、出るように思います。あの方のように‥‥」
 わたしは、胸乳にそっと触れながら言いました。わたしの脳裏には、あのコンジャンクションの最後の場面でのあの方――同じメイドの、あのジャニスさまのお姿がありました。あの方は、最後、お姉さまたちと絡みあいながら、母乳ミルクを噴出していたのでございます‥‥。わたしは、そのお姿に、すっかり心を打たれ、呆然とホログラムを見つめておりました。
 そうです。わたしは、母乳噴出を自分の条件として課して欲しい、と申し出たのです。おふたりのどちらかが奴隷状態を解除されるまでに、わたしのおっぱいから母乳が出なかったら、その時点でわたしも奴隷に堕としてほしい、と。
 調教士さまは面食らっておいでのようでしたが、奴隷はコンジャンクションで得たオイオの財産なのだから、簡単に解除してはいけない――という、ドリー・オリョーフさまのオイオ式の主張にも沿うものでございまして、受理されました。わたしはわたしで、自分にも目標ができたことを嬉しく思い、感激して飛びついてきた姫さまと、熱い抱擁をかわしたのでございました。
 調教士さまは、母乳が出た時点でわたしの調教期間も終わりにする、と新たに申し出てくれました。これは、持ち越しとなりました。ドリーさまは、ご反対のようでございます‥‥。
「でも、来るかもしれませんよ? 調教士さま」
 わたしは、悪戯な思いで言いました。姫さまとジェニファーさまのかかりきりに、というのはフェイントで、昨夜の熱いシャワールームでと同じように、という意味です。
「お姉さまも、どこかで期待しているのではないですか?」
「わからない‥‥」
 ルリア姉さまが真剣に黙り込んでしまったので、わたしは話題を変えようと思い立ちました。――お姉さまはすでに半裸になられており、その乳房おっぱいは、大胆な角度で挑発的に、いえ挑戦的に、空に突き出されておりました。女の、妹のわたしでさえ、妖しく胸が高まるようなお乳‥‥。あのオイオの調教士さま、そしてわたしたちの調教士だったあの方‥‥殿方がお心を惑わされるのも、無理はございません。あの見事なおっぱいを見て、邪念を起こすなというほうが、おかしいというものでございましょう‥‥。
「わたしは、忘れようと努めてはまいりましたが、心のどこかでずっと、お姉さまを心に思い描いていたのだと思います‥‥」
 お姉さまのおっぱいを、とはさすがに言えませんでした。思い描いていた、とは、そういうことなのですが‥‥。
「――わたしもだ。リリア」
 少しの間を置いて、お姉さまは真剣な目でおっしゃられました。
(お姉さまも、わたしと同じように――)
 わたしは、口には出せぬことを、内心でつぶやきました。
(わたしのおっぱいを、心に思い描いていたのかしら‥‥)
 わたしは、そこで、自分の欲望に気がつくと同時に、姉妹であるわたしたちだからこそできる、あるみだらな技を思いついてしまいました。
 ――わたしは、わたしたちの調教士だったあの方や、新しいあの調教士さま、そして、ルリア姉さまのように、女体を攻める方法など知らず、また技術も力も、持ち合わせてはございません。でも‥‥。


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