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浅くゆるやかに
【若奥さん 官能小説】

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浅くゆるやかに-3

「ちょっと吸ってみてよ、おっぱい出るかもよ。」

「うん。」と唸って、今度はニュースから目も離さない。
妻のおっぱいよりも首相の海外訪問の方が大事なのかと、ちょっとムッとする。
そりゃあ、妻のたれぱんだよりは日本の国が外国と仲良くする方が大事な事かも知れないがあなたがどうできる問題でもないのだ。

こうなれば、にじり寄って強引に乳首を口元に差し出してみせる。
押し出された夫の手はノートパソコンから離れて仕方なく「ちゅっ」と乳首を吸う。
私の欲求不満メーターはそれだけでビクンと振り切った。
乳房全体は張ってきて重苦しいというか妙な違和感に包まれ、それも急な事でもないのだからだんだん慣れてきつつあった。
膨らんできたというよりもむしろ腫れてるだけではないのか?とも思う。

それなのに、乳首をちょっと吸われただけでこんなに感じる。
いっその事、精製されてる母乳を吸い出してくれたらすっきりするかも知れない。

「あぁん・・・こっちも」

もう片方の乳首を含ませた。
早く解放してもらいたいのか夫は面倒くさそうにおっぱいを吸う。

のしかかる。おなかを庇って夫は逃げる。
さらにのしかかって「たれぱんだ」で押し潰してしまう。
気持ちが本当に楽だった。
いままで妻の妊娠によって、夫の性欲が減退してしまったんじゃないかと思っていたからだ。
アダルトビデオなど、こっそり鑑賞しているという事が分かってしまえば逆に気兼ねなく発情できる。

「ね、ひさしぶりにシテみない?」

「シテみるって、おなかが・・・」

「激しくしなきゃ、きっと大丈夫よ。安定期に入ってるもの。」

有無も言わさない勢いでおっぱいを顔に押しつける。
強く押し付けるとさすがにやや腫れたような痛みを覚える。

「わかった。わかった。・・・ちょっとこれ閉じてしまったら風呂に入るから・・・」

「いまここでするのよ。」

その手は妻の体をすり抜けて、またノートのキーボードを探ろうと宙を舞う。
夫のビデオの半数ほどは私が見る限り、こんな風にソファーでセックスするものだった。
私も何でかな?と考えてみたら、たぶんこんな仮説にたどり着いた。

まずはアングルの問題だろう。ベッドでするよりも性器がよく見える。

次に演出かな?いろんな体位がとり易いのだと思う。
それに確かにエッチに見える。

それから、ストーリー的な事情もあるのかも知れない。
途中でママが帰ってきてしまうとか、妻が帰ってきてしまった時にサッと平静を取り繕うとか・・・

あるいはうちを含めて、普通の家庭ではベッドルームが散らかっているのでセックスフレンドを引き込んだ時にはリビングでするとか。

夫のビデオをどれも20分から30分ほどの短いものばかりだった。
とやかく思いながら私もそのほとんどは見てしまっている。
勝手なストーリーを推測して眺めてはいるものの、不思議な事はそれを観て発情しないのだった。


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