告白-6
「………。」
「……。」
けたたましく鳴り響く豪雨。私は巴ちゃんの家で水族館での出来事を打ち明ける。
「そんな、元気出してよ!別にフラれた訳じゃないし。」
「……いっそ、一思いにフラれた方が、まだ良かった。」
「若葉……。」
容赦なく圧し掛かる重い空気。
彼は、あの日…こう言った。
ゴメン、俺……付き合ってる奴が居るんだ。
まさかの返答。
「う、ううっ、あああぁ。」
「……若葉。」
何か、思い出したらまた。
「うっううう。うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん。あっあっあっあぁーっ!」
「……。」
涙が止まらない、積み上げてきた理想が全て崩されたような失望感。
私は悲しい感情を一つ残らず吐き出し、そんな私を彼女は黙って強く抱き締めてくれた。
これで、私の恋は終わった…。
第6話に続く。