告白-5
水族館を一通り周り、私と彼は人気のない公園を歩いていた。
「んぅーーー、たぁーのしかったなぁ。」
開放感溢れる風に身を包まれ、満足感に満たされる彼。
「今日はとても楽しかったよ、ありがとう。」
「私も、……楽しかった。」
私の気持ちに彼はやはり気付いていない。
「これならまた行っても良いな、今度は何処がいいかな、…そうだ遊園地何か良いな、ちょっと遠いけど何とか4人で。」
4人……。
「そうだね、良いと思うよ。」
「おっ、そうかぁ!…だったら。」
「……その時は、2人っきりで…。」
「おう!………えっ?」
「……。」
私は決意する、言う、絶対に。
急な言葉に開いた口が塞がらない彼。
「…あっ、ははは!冗談を言うんだねー君も。」
「冗談何かじゃないよ。」
「!」
重いトーン、真剣な眼差しで、彼に言う。彼も私の顔を見てふざけていい状況ではない事を知り。
私は、ここで一気に言う。
「好きです!出会った頃から、貴方の笑った顔、包み込むような優しさ。」
「………。」
「…今度は遊園地、ですか。なら行きましょう。ただし!2人きりで、この意味…解りますか?」
「柊…さん。」
「突然の事で驚きました?でもっ!答えて欲しいですっ!」
「………。」
「……。」
永遠とも思われる長く重たい時間、そして。
「!?」
ようやく重い口を開いた彼、だがその返答に私は衝撃が走る。