告白-4
「ったく、何なんだよ、あの二人は、またしても。」
「あはは。」
話を聞いた巴ちゃん達は早速、動物園の時曰く、入口の所までは4人で、それからは急に「用事を思い出してしまったぁー」って、過去形?それからは案の定2人きりに。
「……まぁ、いっか。」
彼はそう言ってお魚サン達が優雅に泳ぐ水槽へ無邪気に向かう。
「ほら!行こうぜ!」
「……。」
太陽のような笑顔で、私に手を差し伸べる。
やっぱり私は、この人が好き、大好き!
それから私達は水族館を観て回った、子供のように私を連れ回し、口数の少ない私に対して彼は次々に魚の感想や驚きを口にする。
「へぇー、これがクリネアかぁ、初めて見るなぁ。」
「ほんと、可愛い、ねぇ一緒に写真撮ってあげるよっ!」
「おっ、良いね!」
楽しそうなカップル…。
私と彼の関係はただの友達、巴ちゃん達が機転を利かせたまたま一緒になった程度。
次はそんな事されず、ちゃんとしたデートを、したい。
佐伯君が好き、ずっと、彼と居たい、彼の…恋人に。
「ん?どうしたぁー、早く来いよぉー、何かムービーやってるぜ。」
「………。」