調教士として(18)-1
リリア・ザ・パーフェクトがパンティ一枚の無防備な姿で、黒光りする木製のように見えるおそらくは合成樹脂製の
女体の反り具合を機械的に調節できるようにもなっており、また、単体では女体ひとつぶんの大きさしかないものの、同種の黒光りする外観のパーツを組み合わせることで、多人数の会食にも使えるようになっていた。いまはその状態で、彼女の手足はまるで黒い大板に吸い込まれるように先が見えなくなっていた。顔はいちおう見えている。これも、埋めるように見えなくして完全に胴体部だけが見える状態にするパーツもあるようだったが、使っていなかった。ほかに、オプション的に各種器具等を装着できるようにもなっており、お皿役以外の女体の拘束もできるようになっていた。
リリア・ミアヘレナの胸乳――Pカップおっぱいが、大きくぱあんと宙に張っていた。みずみずしくもあまりにもダイナミックなそれは、ぷるるんぷるるん、いや、たゆんたゆんと、何かの拍子に揺れていた。
彼女たちはふたりとも、手足をテーブルに拘束されていた。ある程度は動かせるようになっている。もっと完全に固定することも可能なのだが、いまはその必要はなさそうだった。逆さバイブ突っ込みが効いたのか、このスガーニーのふたりはとても従順になり、おとなしくあなたたちに乳を揉まれていた。
ジャニスさんとミドリも席についていたが、ジャニスさんはそうしたいからと言って、本来のメイド役をこなしていた。リリアのたっぷりとしたボリュームの乳房に、クリームを面白そうに塗っていた。こうしてあなたたちは、リリア・ザ・パーフェクトの見事なボディ上に盛られた幾種類かの小さなケーキ類を美味しくいただいた。
ルリアはその席で、彼女たちの奴隷状態から解放してはどうか、という話をしてきた。このもてなし方は、たぶん何か言ってくるのだろうとあなたは予測できたから、その申し出に驚きはしなかったが、やはり心は揺れた。
ミドリは、強く反対した。
「こんなことで誤魔化されてたまりますか――」
と、その厳しい
「‥‥‥‥」
ルリアは渋い表情で、ジェニファー・プラスケットのおっぱいを揉んでいた。ミドリはずっと強硬であり、特にナディーカに対してつらく当たっていた。
「わたしはこいつを受け持つ」
と自分はジェニファー攻めを担当し、押しつけるようにしてあなたの膝上にナディーカをあてがったのも、ナディーカをミドリから守る一種の配慮のようだった。男のあなたすらそのことに気がついたというのに、ミドリがそのことに気がついている様子は、まったくなかった。
この女体盛りの席で、あなた方四人は話し合い、リリアだけは奴隷状態を解除することに決まった。あなたは異論がなかったし、最強硬派のミドリも、
ただ、これはルリアの主張で、現代に甦らせたコンジャンクションの、後代の模範となるかもしれない第一回なのであり、悪しき前例となってはいけないということを考慮して、三十日間、
ナディーカとジェニファーだが、彼女たちは、とても従順になっていたが、特にナディーカを奴隷から解除するということは、ジャニスさんも反対、ミドリは猛反対し、当分は無しになった。
ただ‥‥。
あなたもまた、ルリアに倣って、先の「ザヴォーズ」に、オーダーを出して幾つかの物を作ってもらうことになった。オイオの工廠よりも大きな組織で、設備も整っているようだった。
(これはありがたい‥‥)
と、あなたは思ったものだ。
先の腕だけのメイド「服」は、黒調教士の依頼で「ザヴォーズ」が製作していた試作品で、あなたに見てもらおうと、こちらにまわしてくれたということだった。どうやら、あなたをかつての黒調教士に変わる存在として、認めてくれたようだ。
しかし、彼らも、自分たちの指導者が奴隷待遇のままでは仕事をする気にならないだろうとも、あなたは思った。軍隊とは別組織のようだが、あのジェニファーも関係が深いようだった。
やはり、彼女たちの処遇は、いすれ考えなくてはならないだろう‥‥。