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衛星和誌 −Qカップ姉妹−
【SF 官能小説】

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ナディーカ語り(13)-1

 だが、わたしが見たいのは、こんなむにゅむにゅ、ぽよんぽよんといった絡み方ではない。もっと、お互いのバストが、それ自体の肌の快感で離れられない、というくらいの、ぐっちょぐちょ感を期待しているのだ。
(それにはやはり、リリィの乳房おっぱいが必要なのかしら――)
 わたしが育てた最強兵器、リリア・ザ・パーフェクトの、やわらかくかつ複雑淫靡に変化する形状を誇り、しかも感覚――いわゆる感度も最高の、この星系随一のぐちょぷにゅんおっぱいが‥‥。
 わたしはまた、胸の疼きを感じていた。いや、胸ではない。この胸の、おっぱいの疼きだ。
 わたしは、己の衝動に負けそうな自分をこらえる必死の状態だったが、目の前の女たちは、そんなわたしにさらに衝撃を与えることを、自らの乳房で現し始めていた。
 ジャニスという女、そして、精悍な女戦士ルリア・ミアヘレナは、どちらも後ろ手に拘束されたまま、ミドリによって互いに上下逆に組み合わされていた。ふたりは待っていたかのように、互いのふくらみきった胸乳の、その頂点の双蕾を口に含みあったのだった。そしていくらもせずに、そこから白い液体をピュピュッ、ピュピュピュッ、と互いに噴出させ始めた。ピュピュピュピューッ‥‥と。
 それは、生ではわたしが初めて見る光景だった。その白く甘そうな母乳ミルクの迸りは、わたしがネットで見た同種のものよりもみだらに見えた。たちまちふたりの顔は互いのミルクで濡れ合うが、ふたりのはまるで構わず、競い合うように乳首を唇に含もうとしていた。
「わ、わたしも‥‥っ」
 年上のふたりをただ導くだけの仕事に我慢しきれなくなったのか、ミドリという娘が、自分の双乳もルリアの顔に持ってゆき、吸ってもらおうとする。いや、持ってゆくというより、拘束されたルリアの顔を、己のその胸乳にかき抱き、押しつけるようにして。
 ルリア・ミアヘレナはそれに応え、少女の蕾を唇に含んだようだ。ふたりほどの勢いはなかったが、たちまちミドリの胸からも、白いミルクが漏れこぼれ始めたのだ。メイドのジャニスが不満げに鼻を鳴らしながら、やはり拘束されたまま、まずミドリ、次に一旦ミドリの乳首から口を離したルリア・ミアヘレナの顔に、白いミルクで濡れた自分のおっぱいをすりつけるようにして、吸ってもらおうとおねだりする。
 わたしは、思わず叫んでいた。
「ああっ! わたしのリリィだったら‥‥!」
 わたしは、誘惑に負けつつある自分を感じていた。正直に告白しよう。局所あそこは、すでに濡れていた‥‥。リリィ――リリア・ザ・パーフェクトならば‥‥。
(もっと艶やかに、みだらに、あの母乳ミルクを噴出させられるはず――!)
 だが、それを実現するためには、現在わたしの持つ技術では足りなかった。わたしは、理性は失いかけていたが、そのことは理解できていた。そして、リリィを絡ませるには、あのルリアの協力、そしてオイオの、あの一見頼りなさそうな調教士の
技術テクが必要だということも‥‥。
 わたしは、ほとんど反射的に、衝動的に、自分のドレスの胸元に手を突っ込んだ。キャミソールは着ていなかった。布地の下のブラジャーにまで、指先を入れ込んだ。そして、自分の、この木星圏の標準からすれば決して立派ではない、しかし我ながら適度な弾力とやわらかさが心地よいそのふたつのふくらみに手をやると、リリィに対してするように、愛を込めた荒々しさで揉み始めた。
 パァーン!
 わたしの全身が、耐えがたい快感の前に粉々に砕け散るのを感じながら、わたしは、
(自分で揉んで、こんなに気持ち――いい‥‥)
とも思いめぐらせても、いた。わたしは自分の乳房を揉む手を止められず、やがてその手つきは、自分でも意外なほど強くなってゆき、止めることができなくなっていた。
(止めてもらえれば――)
 わたしの、本能が叫んでいた。
(あのオイオの――調教士さまに、このみだらなカラダを支配していただければ‥‥――)
 わたしの掌が、ひときわ強くわたしの乳房を揉み込んだかと思うと、文字通り揉み込みながら、次第にその頂点の双蕾――秘蕾に向かって、その支配領域をすぼめていった。
「はうっ‥‥!」
 そう、あの黒ボンデージのリリィ――リリア・ミアヘレナのおっぱいを、揉み込みながらすぼめていった、あの機械のように‥‥。
「はううううううンッ!」
 わたしは、大きな嬌声をあげていた。達してしまったのだ。心の中で、あのオイオの調教士かれにこのカラダを支配してもらうことが最上の悦びだという直感を得ながら‥‥。
 同時に、わたしは気がついていた。そして前進部屋からこっち、彼女たちのパンツのバイブレーターとY−5を、使う気になれなかった理由を。
「わ、わた――ナディーカにも‥‥」
 わたしの、この木星圏では決して大きくはない乳房おっぱいは、わたしの理性とは別にぷるぷると――いえ、ぶるぶると、絶対的な快楽への期待の疼きとともに震えていた。彼の手によって征服され、そして優しく愛でられ、吸われるのを待っているかのように。
 そう、わたしが支配し、また支配されたいのはあくまで、おっぱい、なのだ。それ以外での調教は、邪道。わたしは、そう感じていたのだ。
「――ナディーカにも母乳ミルクを出させてええっ!」
 気がつくと、わたしは声に出してそう叫んでいた。そして、そのミルクとは異なり‥‥。
 わたしの下半身の、最高にいやらしい部位からは、自分でもコントロールできない愛液が、迸っていた‥‥‥‥。
「ひ、姫さまっ!」
 そのとき、扉が開き、ジェニーが顔色を変えて飛び込んできた。
「と、投票傾向がっ‥‥! 各地の――!」
 彼女の蒼白の表情かおと切迫した声音は、何かただならぬ異変が起こっていることを示していた。


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