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衛星和誌 −Qカップ姉妹−
【SF 官能小説】

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ナディーカ語り(12)-1

(見たい‥‥)
 わたしは、衝動を自分の内に感じていた。あの、気高い女戦士ルリアの――。
(あのPカップに指を食い込んで、大きくたわむ様を――‥‥)
(そのためには、何物も惜しくない――!)
 スガーニーという国家、いや、木星圏全体を双肩に背負う身としてはふさわしくない想いが、心中に沸きあがってきた。衝動は、強くなっていった。それは、加速度的に強烈になっていった。
(これが、あの女の力だとするなら、魔乳だわ、まさに――!)
 わたしはあの女戦士の乳房に戦慄すら覚えながら、考えてもいた。
(この娘のコントロールは、バイブとオーガンカードでできる。どうせなら、手も使わせて思いきり指を喰い込まさせたほうが、あの女の乳房を、よりみだらに‥‥)
(もし、わたしに逆らおうとか‥‥あのルリアたちの枷を外そうとする素振りを見せるのなら、画面にちょんと触れて、スイッチを入れればいいだけ‥‥)
 わたしは、慎重に考えているつもりだった。後から考えれば、わたしはあの時点であの女に――。
(ザヴォーズ製のあの枷は、シンプルで細い作りだけど、人間の力で壊せる代物じゃないし‥‥)
 いや、あのミアヘレナ姉妹――リリィとルリア、この木星圏に妖しく咲く魔乳姉妹――に、負けていたのかもしれない。
「あれにわたしも混ぜて――三人の乳房おっぱいがむにゅむにゅ、むにゅむにゅする様子を、見たいと思わないか?」
 きらきらと瞳を輝かせて宣うミドリとかいう娘の言葉に、よく考えもせずに乗ってしまったのだ。
(見たい! 凄く――!)
 わたしは心の底から、そう思っていた。この娘も交えた三人、六コのおっぱいが快楽に交じり合い‥‥――。それは、嘘偽りない、わたしの心の声だった。
(本人の理性など関係なく、絡み合う様を、見てみたい‥‥。――むにゅむにゅ、ですって‥‥?)
 わたしは、それは少し違うと感じていた。
(いえ、ぐちょぐちょに絡み合うの‥‥。むにゅむにゅ、じゃない。ぐちょぐちょに、よ‥‥!)
 わたしは、リリィの女体を乱暴に責めてきたが、それもいま思えば、あの、わたしが召還した調教士に合わせていたような気がする。わたしは、別にサディストではない。
 ただ、おっぱいが好きなだけだ。

 檻内で、三人の女の裸身が絡み合うことになっていた。ルリア・ミアヘレナと、メイドのジャニスという女、そしてわたしが入れた、ミドリという娘だった。
 追尾カメラの体制は、万全だった。黒い縦棒を適度に映し、ここが檻であることを視聴者にわからせつつ、棒で肝心な部分が邪魔されるようなへまはしない。セーフティー機能を調節して、檻のなかにまで入り込み、撮影するようにしてあった。女戦士ルリアをよく知り、警戒しているジェニーは止めたが、わたしは、あのルリアの元に女たちが結束し、追尾カメラの一つ二つが叩き折られることになろうと、かまわなかった。カメラは高価なものだが、また作らせればよいのだ。そして、コンジャンクションにおいて、そんな無様な真似を晒せば、自分たちの評価を下げるだけであるからだ。破壊行為の禁止というのも、コンジャンクション則という大会のルールにはある。歴史時代においても、武力による争い、すなわち戦争に替わる手段として起こり、興隆したものなのだ。その精神は、現代に復活した今大会にも引き継がれ、コンジャンクション則に盛り込まれたのだ。あの女も、その歴史を知っており、ルールに入れることを向こうから言ってきたのだ。
(ルリア――‥‥)
 わたしを惑わせるあの女は、何者なのだろう。あんな大きな、いやらしいおっぱいを胸につけているくせに、さばさばした性格‥‥。
「あああああっ!」
 そのルリアが、大きな声で、しかし艶っぽく喘いだ。事前のわたしの命令通り、ミドリという娘が、縛ったままのその女戦士の乳房を、ありったけの力で揉み込んだのだ。わたしの目は、節穴ではない。相当の力が込められていることは、乳房のたわみ具合でわかる。彼女の乳房おっぱいの固さは、このアグラウラに入った瞬間から逐一撮影していた各種映像、そして何よりも、先の休憩までの裸を晒した状態での詳細な映像を元に、厳密に計算してある。あの娘の握力はわからないが、ルリア・ミアヘレナの乳房へのあの指の食い込み具合は、相当な力を入れていないとできないはずだった。
 万一、ミドリがわたしの意に背くような真似をするならば、オーガンカードを操作してそれ用の画面を出し、スイッチ部分に指先で触れ、バイブレーター・パンツを起動させればいいだけだった。これは、パンツ部分こそリリィに用いたのと同タイプだが、バイブレーターはさらに進化した新型だった。その大きさ自体が拡大し、太くなってあの娘の膣を支配し、長さは最大で子宮にまで達するようになっている。さらにその突入棒自体から、先のY−5が分泌され、膣だけでなく彼女の理性をも支配できるようになっていた。先のリリィの黒ボンデージ調教の際もちいたのも、このY−5だ。現在、進化型のタイプY−6の量産体制がすでに整っているが、このようにしてまだまだ使い道があり、生産は続けさせていた。その効能はよく説明してあり、彼女もそれを信じたようだった。わたしは乳奴隷ならぬ膣奴隷を手にしている気分で、オーガンカードに手を触れつつ、操作はしないでおいた。どうも何かが気に入らなかったのだ。原因はわからなかったが、とりあえずわたしは、自分に言い聞かせた。
(あの娘がわたしの意を汲んで動いてくれるなら、それに越したことはないのだし――)
 女戦士ルリアは、ミドリに胸乳を揉まれながら、後ろ手に拘束されているジャニスというメイドの――ルリアほどの文字通り爆発するようなダイナミックな爆乳ではないが、平均値からすれば、やはり一一〇センチサイズのたっぷりとした豊乳――巨乳に、やはり後ろ手に拘束されたままのその肉丘を、すり合わされている。四個の固さの異なる山々は、各々の弾力を雄弁に示しつつ、複雑にむにゅむにゅと絡み合い、ぽよんぽよんと互いに弾み合っていた。


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