私と俺の被加虐的スイッチ-7
由依子はソファの上で丸くなっていた。2人掛けのソファの端っこで。パジャマの襟元から、押し潰された胸が深い谷間を覗かせている。
…ごくん。生唾を飲んでしまう。こんな無防備って普通ないだろ?
ばくばくと波打つ鼓動を感じる。
「……おい…」
声を掛けても反応は無い。近寄って見ると、呼吸の度に上下する胸が誘う様に動いている。
…こいつ、ノーブラじゃん…
激しくなる鼓動。ぽたり、と髪から滴る水滴が顔を濡らす。
…こいつは俺を意識してねぇんだから…
…でも反則だって。こんなの、誘ってるとしか言えねぇだろ…
ズキズキとナニが昂ぶり、熱をもって脈打っている。
…ダメだ、我慢できねぇよ…
…ヤっちまえよ。これを期待して、拾って来たのかもしれないだろ?…
「……」
由依子は濡れた髪をくるくると一つに纏めていて、白いうなじから滴る水滴が線を描いている。
…ヤっちまえよ
…こいつも同意だって
…誘ってるんだろ
…限界、だ…
寝息を立てる、その唇に。吸い寄せられる様にキスをした。ソファに片膝を乗せ、体重を掛けて唇を押し付ける。
「ん?んぅぅっ!」
ビックリして目を覚ます由依子と目が合う。
「んな…いきなり……」
「一宿一飯の恩義」
適当に理由を付けて唇を塞ぐ。噛み付くように。擦り付ける様に。ふっくらした唇を汚したい。そんな思いに洗脳されていた。
息苦しさから隙間の開けた唇に、舌を忍び込ませて由依子の舌の付根に絡ませる。ヌルヌルと絡ませ、口内中に這い回り犯してる様な擬似感を感じる。
「んぅぅっ、んぁ…ふっぅ…」
眉間に皺を寄せて、目の端に涙を浮かべている。俺のキスが荒っぽいからだろう。だけど、こいつ…全然抵抗なんかしない。反対に舌を絡めて来てる。
キスを繰り返しながら、あの理性を崩した胸をパジャマの上から揉みしだく。布越しにでも分かる、その柔らかい感触。もどかしくなって急いで釦を外し、手を滑り込ませた。
風呂から上がったばかりの俺。対して、エアコンで涼んだ由依子の体がひんやりと冷たかった。
ぐにゃり、と強めに掴むと、由依子の唇から甘い息が漏れる事に気付く。もっと官能の声をあげさせたくて、より強く…形が変わる程、縦横無尽に揉んだ。指の痕が付く程に強く。
…おいおい。俺ってこんな趣味ねぇだろ?…
頭の片隅でいつもの俺が言う。そうだよな、今までこんなに荒っぽい愛撫で女を扱った事なんて無いのに。
…だけど。
荒くすればするほど、身をよじって反応している。甘い声をあげる。そんな様子に、もう一人の残酷な俺が異様に昂ぶっているんだ。
掌で掴む様に乳房を引っ張る。ピンと立った乳首も、ためらう事無く限界まで引っ張る。