私と俺の被加虐的スイッチ-11
「由依子の事、責任持って飼ってやるよ。」
「…?」
…かう?意味が…
「お前、マゾだもんな」
自分の耳朶が真っ赤に染まっていく。夕焼けみたいに。…まったく。本当に、どうしようも無い程、悪ガキなんだから…
「…馬鹿」
恥ずかしくなって、カナエのほっぺたをぐいっと引っ張る。ふひょひょひょ…って、カナエはまだ笑ってる。指先を放すと顔が近付いて来た。
…ゆっくり唇が重なる。あぁ…もう難しい事なんて、考えてる私が馬鹿みたい。
きっと、今日も肌を合わせるのは決まってる。もう観念しなくちゃ…。私のスイッチが今夜も、カチッと入るに違いないんだから。
FIN