勇気と劣等感-6 それは給食での事……。 「じゃ、行って来る。」 「うん、しっかりね。」 私は彼と一緒に給食を食べようとお盆を持ち、彼の席へ近寄る、すると。 「あら?」 彼の席の周りには既に先客が居て、男子も女子も交じって他愛も無い会話で盛り上がる。 彼の周りは明るく楽しく和やかな空気が漂っている。 「あ……。」 私は前に一歩足を踏みだせずにいた。