撮らせてよ-9
「すっげえ濡れてるよ、どうしちゃったの?」
「う……ああ……言わな……いで……」
「この恥ずかしいマンコも全部撮られて、ヤバイね」
「ああっ……だめぇ……だめ」
俺が耳元で囁く度に、俺のぺニスを包む里枝のヴァギナがキュッと締まる。
あー、もうヤバイのはこっちかも。
「ほら、動かすぞ」
「ああああっ!! いやあっ!」
里枝の両膝に手を差し入れ、ガッチリ支えつつ、身体を揺らしてやると、細い背中が仰け反った。
セミロングの柔らかい髪がフワフワ揺れる。
里枝の感じてる声はとても好きだ。
泣きそうな、甘えるような、高い鳴き声はいつも俺の征服欲を刺激するのだが、こんな風に表情が見えないと、一層彼女の声が艶かしく感じる。
普段は尻に敷かれてる俺だけど、こういう場面でいじめてやりたいと思うのは、本質的にSっ気があるんだろう。
「里枝……聞こえるだろ、入る度にプチュプチュ音してんの。濡れ過ぎだな」
「あっ……し、知らな……ああっ……」
「正直に言えよ、お前のマン汁が俺の太ももにまでベットリついてんだよ。ホントにスケベだな」
「ああんっ……いやあ……。言わないで……」
こちらから表情が見えない分、彼女の艶かしい声がより一層脳内に響く。
「ったく、どんな顔してよがってんだ。里枝、こっち向け」
「ああっ……は……あ」
ゆっくりこちらを向いた彼女の顔は、涙で潤み、頬は紅潮し、もうどうしていいのかわからないような顔で何かを訴えかけていた。
そんな彼女に、ゆっくり顔を近付け、唇を重ねる。
絡み合う舌が、互いの口の周りをベトベトに汚すくらいの獣じみたキスだったけれど、それでも夢中で俺達は貪りあった。
やがてゆっくり唇を離すとツウッと銀色の糸。
それを親指で拭いながら、ふと微笑む。
いじめたくなるけど、俺はやっぱり――。
「里枝、愛してるよ」
「輝くん……」
「いいお母さんで、綺麗で、エロくて……ホントにお前はいい女だよ」
ホントのホントにそう思う。
セックスレスの時期もあったけど、こうして再びいいペースで身体を重ねることができるようになったのは、里枝が綺麗でいようと努力してくれていること、セックスに積極的になってくれたことが大きい。
友達との会話では「もうカミさんじゃヤル気も起きねえ」なんて話をよく聞くけれど。
「ああっ……。て、輝くん……、イキそ……」
「いいよ? カメラの前で、思いっきりイケよ」
「ああ……い、いやあ……」
「ほら、恥ずかしい姿見せてやれ」
「んああっ! ダメェッ……!」
だんだんスピードアップして身体を揺らすと、彼女は髪を振り乱しながら、大きな声を上げた。
彼女の爪が俺の腕に食い込む。
我を忘れて狂うように乱れ始めるその姿がとてもいとおしい。
下半身を襲う強烈な快感を堪えながらも、俺はしばらくそうやって彼女をいたぶり続けた。