nipple-5
〜nipple〜2-5
「おまえさ、こんな俺でもずっとそーやって、好きって言えんの?」
「うん。」
「何されてもいい。だから、キスくらい、ちゃんとしてよ…。」
堪えていた涙を零した雅。
舌までも噛みつくような、貪るキス。言葉より本能的に身体が動いた。
気づいた時には、膝の上で手錠をし動けない雅を力強く抱き寄せ、キスをしていた。
雅なら…
そんな感情を察知したかのように、身体の中心に熱が帯びてきたのを感じた。
赤く腫れた乳首に唇を寄せ、息をかける。
「んっふぁっ…ぁ…はぁ…。」
「雅、声は我慢して。」
雅が声を出さぬよう舌を貪り、ぴちゃ…ぴちゃ…と卑猥な音を響かせた。
「……んっ…はぁ…はぅん…。」
もっと俺を欲しがれ。
力は加えず指先で乳首を転がした。
「…んっ!」
必死に舌を絡めてくる。
…やばい。
こんな反応期待してなかった。
ショーツの隙間から指を滑らせ、ろくな愛撫もせずに、ヌルヌルに蜜を溢れさせている奥へと、中指を沈めていく。
「いっ…たぃ…。んんっ…。」
ひとしきり大きく身体をビクつかせた。
「おまえ前に彼氏いたよな?初めてなわけないよな?」
「…全部、初めてだよ。」
…嘘だろ?今までそんな素振りもなかった。
たまらなくなり、熱く反り立った先から、にゅるっと透明な粘液が滲んだのがわかった。
「なんで、そーゆーこと先に言わないんだよ!」
「だって…言っても信じない。」
…確かに信じない。
「こんな風にしか抱けねーって、最初に言ったよな?」
「別に優しくされたい訳ぢゃない。陽ぢゃなきゃ意味がないんだもん。」
恥ずかし気もなくサラッと言いのけられ、こっちの調子は狂わされる。
「わかった。とりあえず、もう今日は寝よう。」
手錠を外し、雅を残して部屋を出た。
夜中のトイレで、熱を帯び収まらないモノを性急に扱きあげ、熱を吐き出す。
部屋に戻ると背中を向け、丸く寝ていた。静かにベッドに入り抱き寄せ、2人分の鼓動を感じながら、背中にキスをする。
「…陽は自分が思っている以上に優しいよ…。」
「黙って寝てろよ…。」
〜To be continued〜