nipple-2
〜nipple〜2-2
「なぁ、どうしてほしい?」
耳の中に舌を忍ばせ返事を待った。
「…はぁ…っん。痛くてもいーから…まだ今日は辞めないで。」
赤く充血している乳首を痛いくらいに吸い、反対側はグリグリと摘む。
「…っ。」
アイマスク越しに顔を歪ませている。俺にしか見せない顔に興奮を感じた。
すでに何をされても痛みにしか感じない乳首を、小刻みに舌先でレロレロと弾いていく。
大人しく耐えている静かな部屋に、ぴちゃ…ぴちゃ…と舐める音だけが響いた。
「……んっ…んんっ…。」
どこまで耐えるつもりなのか理解出来ない。興奮を感じても苛々する。
ベッドから立ち上がり、ギターの余った線を手に取り、片方ずつ乳首の根元をキツく縛りあげ、刃物以外では取れないように結び目を短く切り落とした。
「…っ…痛い。」
ふと顔を見るとアイマスクの下から、涙が一雫流れていた。
「……。」
「…陽?」
アイマスクを外すと、ボロボロと涙だけを流す雅。
「パンパンに腫れてる。俺が好きなら、それ次会うまで外すなよ。」
「…なんで辞めちゃうの?」
手錠を外す俺に、泣いた顔でそんなことを言う意味がわからない。
「そこで俺に見えるように足開けよ。」
泣きながら足を開き、頬を染めていた。
「痛いのになんで濡れてんだよ?」
「…ぐすっ…陽が触る…から…。」
俺じゃなくてもどーせ濡らす。
明日になれば、さすがに逃げるだろ。
最初の段階で女が逃げ、今までほんとんど最後までしていない。
「早く服着て。俺ソファで寝るからベッドで寝な。あと、明日から3日間は忙しーから来ちゃだめだよ。」
手を添え親指で雅の唇をなぞり、涙を拭った。
「…うん。本当に陽が好きだよ。」
「おやすみ。」
1つの部屋で離れて眠りにつき、目が覚めると雅は帰った後だった。