『同窓会』-4
『あああーっ……ああああん……』
「彩ッ……彩ッ……ううぐぐっ……」
『あううっ……祐司……すっ凄いっ……』
「俺っ……俺、彩の事が……うぐっ……」
淡い想いを寄せていたのは彩だけではなかった……二年という歳月を隔て……二人の想いが一つになっていた……
「彩……イイっ……ううっ……」
『あはっ……うっ、うっ……あああっ……』
汗ばんだ肌を擦り合わせながら……欲望の赴くままに互いの体を貪りあう彩と祐司……
彩も祐司も頂点に達するまでに時間は、かからなかった……
『あうっ……もお、ダメッ……イキそお……ぁああぁっ……』
「俺もっ……うぐぐぐっ……」
彩の肉襞に包み込まれた、祐司の肉棒がビクビクッと激しく脈打ち……彩の肉襞も不規則に収縮を繰り返していた……
静寂を取り戻した部屋の中……彩は祐司の腕の中から、祐司の事を見つめていた……彩の体には、まだ祐司の感触が鮮明に残っている……
「…………」
『…………』
互いに見つめ合ったまま、静かに時が流れていく……
……今、私が愛しているのは……
『……祐司……好き……』
長い沈黙を彩が破り……祐司の頬にキスをした……これが、精一杯の愛情表現だった……
「……彩……」
温和な眼差しで見つめ返す祐司……返す言葉を詰まらせていた……
『…………』
「…………」
目まぐるしく変化し、多忙な日々に自分を見失いかけていた彩……ありがとう、祐司……二年前に置き忘れてきたもの……
これから先、祐司とこの様な関係になる事はないだろう……彩は、無言の会話の中で、祐司も同じ気持ちである事を察していた……
『…………』
「…………」
彩の心の中で、止まりかけていた時計が……ゆっくりと動き始めていた……
おわり