発情期A-1
〜発情期A〜6-1
帰省ラッシュの渋滞。
日頃、外出デートが出来ない2人にとっては、渋滞のドライブデートも新鮮なのである。
この辺りでは、知人に目撃される可能性も低く、車の中ということもあり、恋人らしく過ごせるのだ。
今までは、気にも止めなかった仕草に胸が高鳴る。
運転している蓮の横顔、ハンドルを握る大きい手…いつからこんなにも男らしくなったのだろうか。
「蓮のライブ行ってみたい!」
「来てもファン女ばっかだし、ヤキモチでも妬きたいの?」
全く興味のなさそうだった音楽に、興味を示され、嬉しそうに意地悪を言うのだ。
「だって、どんな風に歌ってるのか想像つかないし、それに“来るな!”て言われてたし…。そう言われると気にたるだけ!」
「ちゃんとした箱で出来るようになったら、呼ぼうと思ってたんだよ。」
「だめなの?」
「ん〜。来ても構ってあげらんないよ?それでもいーなら、いーけど。」
「絶対行く!」
そんな何気ない会話をしながら、互いが互いに興味を示す。
気がつけば、もう日が沈み、車のブレーキランプの光だけが、赤く長い列をなしていた。
「さすがにこの渋滞ひどくね?」
「でもあと少しだよ。」
「早く帰りたかったんだけどなー。」
不意に太ももに手を伸ばす蓮。
「ちょ…ちょっと。」
「別に何も変なことしてないでしょ。ねーちゃん?」
わざとらしく呼び、ショーツに触れそうで触れずに、太ももを撫でている。
車の中といっても、真横にいる大型トラックから丸見えなのである。
それでも、ショーツには触れない手に期待をしてしまい、じんわりと滲む感覚に、意識を捕らわれてしまうのだ。
なに食わぬ顔で、会話を続ける蓮をよそに、太ももを撫でている手に反応し、腰が微かに動いてしまう椿。
「おっ!進み始めた。そろそろ着くけど、コンビニとか寄らないでもい?」
(…その顔じゃ外出せねぇーけど。)
「うん。」
そのまま車を走らせ帰宅したのだ。
「運転おつかれさま!」
ショーツの湿りを感ぢ帰宅するなり、バタバタと浴室に向かう椿。
(…とりあえずお風呂入っちゃおう。)
着ているものを脱ぎさり、ショーツに手をかけたその時…蓮が浴室に入ってきたのだ。
「ちょっ!早く出てってよ。」
「運転頑張ったご褒美な。」
「…んっっ…はぁ…ぁ。」
慌てている椿に深いキスを落とす。
「…はぁ…んっ…。」
「待って…お風呂入ってから…」
「待たないよ。それに濡れてるのは椿なんじゃない?」
ショーツのクロッチ部分に指先を押し立て、見透かした様に見つめる蓮。
「…だってそれは蓮が…///」
「俺がなに?」
頬を染める姿が蓮を興奮させる。
自身も裸になり、椿のショーツに手をかけたのだ。
「責任持って洗ってあげるよ。」
ヌルヌルとした泡を塗り広げ、全身に手を滑らす。
敏感な所に触れては遠ざかる指先。
「…ぁ…後はもう自分で洗えるから…。」
「こら。隠さないで見せて。」
2本の指先で蕾を挟み込むようスライドさせ、ヒダの溝までも洗いあげる。
「…んっ……。」
「洗ってるだけなのに、硬くなってきてんだけど?ココももっと洗う?」
「…ゃだ。」
「残念。」
あっさりと手を離しシャワーで泡を落としいく…。
蕾を下から刺激するように当て、泡が消えていく。
「…んっ…ぁん…やっ…。」
「泡が無くなったら丸見え。ここ赤く充血してる。」
シャワーはいくつもの水の線になり、刺激を緩めない。
「…ぁあっん…んっぁ…。」
「気持ちい?今日はいっぱい触ってもい?」
「…んっ…。」
片足を肩にのせ膝まづき、ゆっくりと蕾の皮を剥きあげる。
「どうしてほしー?」
「……。」
「あっぁん…だめっ…ぃやぁ」
頑なに抵抗すればする程、水圧を強くし、剥き出しになった蕾を容赦なく攻め立てていく。
「んんっ!」
(…もうだめ。イッちゃぅ…。)
身体を硬直させ目を瞑り、絶頂を迎えようとしていた椿。
寸前でシャワーを止められたのだ。
「…ぁ。」
水をまとい糸を引き、いやらしく雫を落とす愛液。
寸前で止められ、赤く充血し膨らんだ蕾だけがヒクヒクと動く。
「どうしてほしー?」
「…イキたぃ…。」
潤んだ瞳で小さく呟いたのだ。