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衛星和誌 −Qカップ姉妹−
【SF 官能小説】

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調教士として(11)-1

 懸架し、正面からあらためて無防備に晒されたリリア・ミアヘレナのおっぱいは、あまりにも妖しい光を放ってあなたの手を待ち受けていた。正統派美少女の清楚なじらいの表情にあまりにも似つかわしくない、一一二・九センチのPカップ。後ろから見るとほっそりした腋から大きくハミ出ている。では前から見るとどうかというと、むろん腋のラインからはハミ出ているのだが、それよりも、その大きさに、あらためて驚かされる。あなたはジャニスさん、ミドリ、そしてルリアでも意識してこなかったが、左右それぞれ、顔よりも大きい。顎の細さもあるからそう見えるということもあるだろうが、ふたつのおっぱいのサイズは、確実に頭骨を上回っているように見えた。それが、優しげなラインを描く肩から垂らされた両腕の間から、流れるように三角形に広がっているのだ。
 たっぷりとした乳肉は、言うまでもない。しかし、それでいて、おっぱいのサイズからはかなり小さめの乳輪には、これも小さめな桜色の蕾がちょこんと乗っている。心なしかふるふると小さく震えながら、あなたの指と舌を待っていた。
 あなたはできるだけ心を落ち着けようと努めながら、これまで通り、まずくすぐりから入った。両乳房の間を、こちょこちょと責めてゆく。彼女ほどの谷間となると、それは文字通り「谷間」だ。何もしなくても、普段から汗で蒸れてしまうんじゃないかと心配になるくらい、そのやわらかい乳肉同士は密着しており、暗がりを作っている。谷間はルリアも凄かったが、アンダーバストの細さの分、そして乳房のやわらかさの分、妹リリアのほうが(サイズではなく造形は)圧倒的に大胆だ。
「きゃは‥‥きゃふ‥‥はあううっ‥‥」
 笑っていたリリア・ミアヘレナは、ルリアたちと同様、くすぐりの快楽の前に鳴き、艶かしく喘ぎ始めた。その声は、誰かのそれによく似ていた。
「はあん、はあああン‥‥」
 やがて、あなたは、ゆっくりと揉みに入った。双乳を左右に離すと、それらはお互いに驚くくらいに離れた。やわらかさそれ自体は、ジャニスさんの乳房おっぱいと同程度といったところだ。だが、彼女をはるかに凌駕するボリュームのリリア・ミアヘレナのおっぱいは、大袈裟でなくまるで飲み込むように、はるかに深くあなたの指を深く埋め込もうとしてくる。その豊かさをあえて表現するなら、乳海、だろう。
 そして、にも関わらず、ジャニスさんより深い弾性‥‥比肩できるのはルリアのみだが、圧倒的なやわらかさのために彼女とも異なる深みを見せる不思議な弾力を、あなたの両手に返してくるのだ。まるで、海原から繰り返し浜に打ち寄せる波のように。
 しかしあなたはまた、気づかされることにもなっていた。リリア・ミアヘレナの喘ぎ声、それは、彼女の姉ルリアの嬌声、喘ぎの声に、とてもよく似ていた。普段の話し方はそうでもないのだが、その声は、やはり姉妹と思わせる同質の音色があった。そのため、既視感デジャヴュというのは大げさかもしれないが、あなたは、リリア・ミアヘレナ――リリア・ザ・パーフェクトのその魔乳に指を埋めながらも、別会場で同じこの時間、闘っているであろうルリアたちにも思いを馳せずにもいられなかった。
(休憩のとき、彼女たちの元気な顔を拝めるだろうか‥‥)
 彼女のおっぱいを揉むことによってそのような思いに至ったのだから、普通の使い方とは違うが、このリリア・ミアヘレナのこれはまさに魔法の乳――魔乳であるのかもしれなかった。そしてまた、あなたは彼女たちを攻め立てているであろう、スガーニーのふたりの女も思い浮かべた。特にナディーカ姫のことを‥‥。あなたは、気づきははじめていた。といっても、憶測に過ぎないが‥‥。
 肝心の決戦コンジャンクションを目前にしてのあの男――黒調教士とあなたが呼んだ男――の突然の帰還は、どう考えても不自然だった。その不可解な事態に、何者かの意志が働いているとすれば、その主はただひとり、彼女しか思い浮かばない。もしも黒調教士の帰還が、本人の意志ではなく‥‥。
(あのナディーカ姫の意志によるとすると――‥‥)
 あなたはなんとなく、彼女があのジェニファーに命じて、あのいかつそうな黒調教士を元の世界へ強制的に帰還させたのではないかと思った。腕力でかはわからない。たとえば食事に眠り薬を混入するなどして――。
 彼女の権力ならばそういった無茶も可能なのかもしれないが、そんなことをする性格は、かなり気まぐれだとも思った。その推測は、先刻見た、まだ幼さの残るあの美少女に重なる気もした。気まぐれなお嬢さんは、たしかにいやな相手だ。しかし、それゆえ隙ができるのではとも思えた。
(休憩になったら、ルリアたちに、あのナディーカ姫――ナディーカ・クセルクセスちゃんの様子を、詳しく聞いてみるか‥‥)
 あなたは目の前の双蕾を、徐々に手前にくびり出すようにしてから――リリア・ミアヘレナの乳房の大きさと指が埋まるやわらかさがあるからこそ可能になる――くりくり、くりくりと丹念につまみ回し、彼女をひときわ大きく喘がせたのだった。


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