第2話 憧れの子に見せる。-7
さらに野心が近寄った。汗が止まらない明海。野心が顔を正面にして再び聞いてきた。
「館野…、オナニーしてたよね?」
もう観念するしかなかった。恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら明海は答えた。
「お願い…、誰にも言わないで…」
恥辱に耐え声を絞り出した。
「やっぱり…。まさか館野がオナニーしてるなんて…。良くするんだ?」
「は、初めてなの!今までしたことなかったの。昨日エッチな夢を見て…なんか…エッチな気分が収まらなくて…。」
どんな事を言っても信じてもらえるかどうかは怪しい。しかし本当の事だ。今日に限っておかしい事をどうにかは理解して貰いたかった。すると野心の口から驚きの言葉を耳にした。
「実は…、俺、昨日、図書室で館野とセックスする夢を見たんだ…。」
「えっ!?」
これには驚いた。まさかの偶然に言葉を失う。
「夢では館野に誘われて図書室に来て、そしてあの机の上に乗って館野が俺にオナニーを見せてくれたんだ。」
「えっ…!?」
恐ろしいぐらいに酷似している事に驚きを隠せない。こんな偶然などあるのだろうか。だとしたら結末まで同じなのだろうか…、明海は恐る恐る聞いた。
「もしかして…あの机の上で最後まで…」
「えっ!?そうだよ。館野は積極的で上に乗って来たんだ。」
「同じ!私の夢と同じ…!」
まさか全く同じ夢を見ようとは思わなかった。もはや運命を感じずにはいられなかった。こんな摩訶不思議な現象に驚きながらも野心との結ばれる運命を感じた。
「館野と俺は同じ夢を見たのか…?」
「そうみたい…。」
共有した夢の内容が内容だ。現実の事ではないと言え、自分の恥ずかしい姿を見られた気分になりますます恥ずかしくなった。
「館野は俺の事…、好き?」
「え…?っと…、」
「夢の中では好きだったよね?」
「う、うん…。」
モジモジしながら答えた明海。朝から頭から離れないぐらいに好きになっている事実を伝えるのに恥じらう。
「ねぇ、俺にイカされたくない?」
「えっ…?」
いきなりの過激発言に戸惑うばかりだ。
「夢のようにいきなりセックスするのはマズイと思うんだ。まだキスもしてないし付き合うならちゃんと付き合いたいんだ。だからまずモヤモヤしてる館野をスッキリさせてやりたい。もし俺の事が好きなら俺に任せて?」
そう言ってスカートの中に手を入れてきた。
「きゃっ…」
ビクッと構えた明海だが、抵抗はしなかった。それはもはや野心が好きだと言う意思表示であった。目をギュッと閉じながら抵抗せずにいた。
「館野…」
野心の手がパンティに入り込む。そして性器に触れた。
「あん…」
男子に初めて触られた瞬間だった。その明海に野心は明海の心をギュッと掴む一言を言った。
「ここからのストリーは俺達で作ろうよ。夢任せじゃなくて、二人で、ね?」
その一言に胸をキュンとさせてしまった明海。
「うん…。」
明海は野心と結ばれる決心をした。その瞬間、野心の指が割れ目を撫で始める。もうだいぶヌルヌルしている。明海の体は既にスケベな状態であった。次々に溢れてくる愛液は止まらない。クチュ、クチュと恥じらいの音が聞こえる。
「来須君…気持ちいい…。ハァハァ…」
授業開始のチャイムがなった。2人は夢とは違う2人だけのストリーを今、作り上げようとしていた。