吹奏楽部部長 陽菜子-2
「みんなおはよー」
明るく挨拶しているのは学園のアイドル陽菜子ちゃん
吹奏楽部部長を務め、すらっとした高身長に整った顔つき、スポーツも万能といった人気者
男子からもかなり人気がある
笑顔が可愛く、かなりの数告白されているとか…
そんな彼女も僕には上から目線であった
「ちょっと、そこどけてよ、邪魔なんだけど?」
他の人には明るい振る舞いをしているのに僕にはこの態度である
そんなことを言われながら道を開け、通り過ぎる陽菜子のいい匂いが僕を掻き立てる
いい匂いだ…
今日も学校が始まる
陽菜子は僕の前の席
後ろから陽菜子の黒髪を見るのが楽しみになっている
陽菜子はセミロングの黒髪、清楚ながらも明るく強気なところがあり、そういうタイプの人間に僕は興奮する
授業中は真面目にノートをとっている
勉強はそんなにもできるほどではないが、頑張っているらしい
「キーンコーンカーンコーン」
おっと、そんなこんなで放課後の時間…
今日も陽菜子を堪能したし、帰ろう、そう思った時である
「ちょっとあなた、掃除変わってくれる?私急いでるんだよねーっ!じゃあ任せたからね!」
理不尽である
渋々掃除をしながら、陽菜子への復讐心が募って行く…
そして学園の出口に差し掛かったところで陽菜子を見かけた
部活の走り込みを先導しているらしく、体操着を着て走っていた
僕が終わったことを報告すると
「あんたばか?私があなたなんかに頼むわけないでしょ?何を言ってるのかしら」
と言われてしまった
周りを気にしてのことだろうか…
僕の復讐心がその時ピークに達してしまった…
この時からである、僕が陽菜子に復讐しようと誓ったのは…