投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

そして純情姉弟の恋模様(クラス1-AC)
【学園物 官能小説】

そして純情姉弟の恋模様(クラス1-AC)の最初へ そして純情姉弟の恋模様(クラス1-AC) 28 そして純情姉弟の恋模様(クラス1-AC) 30 そして純情姉弟の恋模様(クラス1-AC)の最後へ

終章-1

【終章】

賑やかで楽しい2次会が終わり、オレ達は早々に帰宅の途に付いた。

夜の9時までに帰宅することが、保護者達との約束だったから、白石先生の立場を考えれば、これは絶対に守らなくてはならなかった。

帰路の異なるクラスメートとはその都度別れて、いつしか結衣と2人きりで手を繋いで歩いていた。

よっぽど嬉しかったのか、結衣の顔はあれからずっと緩んだままだ。オレのスマホから赤外線通信をした画像、ブライダルコーナーで撮った2人の花嫁花婿姿を時折見ては、ニヤニヤと嬉しそうに笑みを浮かべていた。

「それ、撮ってよかっただろ」

「うん♪」

そして気分が高揚してくると、「きゃー」とはしゃいで、人目を憚らず抱きついてきた。

しかし、そんなことを繰り返していた結衣が、何故か急に立ち止まった。怪訝に思って結衣の顔を覗くと、ほんの今までとは違って、凄く辛そうな表情を浮かべていた。

「どうした?」

「ご、ごめんなさい」

結衣は今にも泣きそうな顔で謝った。

「一体何を謝ってるんだよ」

結衣の目が余りにも真剣だったので、少し心配になった。若しかして、早くに姉弟じゃないことを言わなかったオレのことが、歩いてる途中で突然嫌いになったとか…

「あ、あたし、嬉しくて自分のことしか考えてなかった…」

「どういうこと?」

「だって、だって裕樹くん、ショックじゃないの?あなた本当はお父さんとお母さんの子供じゃなかったんだよ」

「ああ、そのことか。全然大丈夫」

「うそっ、普通ショックを受けるでしょ!」

オレの答に結衣がショックを受けていた。

「じゃあ、結衣はオレと姉弟の方がよかったのか?」

「えっ…」

オレの問いかけに、結衣の思考が止まった。しかし、答えは速攻で出てきた。

「うんうん、従姉弟の方がいいに決まってる」

「そう言うこと。本当の親じゃないショックより、結衣と付き合える喜びの方が断然大きいよ。オレも戸籍を見た時は、廻りが全然見えなかったくらい嬉しかったんだよ」

「だよね。あたしも裕樹くんを好きになってから、自分が余所の子だったらいいのにって、ずっと思ってたもん」

「じゃあ解決だな」

「うふふ、解決だね」

オレは微笑む結衣の両肩を持ち、真剣な顔をして見つめた。

「手続きをどうやったらいいか今はわからないけど、いつかオレの籍を抜いて貰って、佐々木さんと真下みたいにみんなに祝って貰える結婚をしような」

結衣は驚いたように2,3度瞬きを繰り返したが、直ぐににっこりと満面の笑みを浮かべて応えてくれた。

「はい」

しっかりと肯く結衣を愛情たっぷり込めてぎゅっと抱きしめた。

「じゃあ、お祝いに今日はセックスしまくろう」

オレの言葉を受けた結衣に怖い顔して睨まれた。

「もう!裕樹くんたら、せっかくのプロポーズが台無しじゃないのよ!ホント、そればっかりなんだから」

「嫌なのか?」

オレの問いに結衣は、また満面の笑みで応えた。

「そんなわけ無いでしょ!今夜は朝まで裕樹くんとセックスしまくるぞ―!」

今日の結衣はかなりハイテンションだった。

「で、裕樹くん、今日は危険日だけど、お祝いだから生でする?」

その危険な誘惑に一瞬心がぐらついた。





そして純情姉弟の恋模様(クラス1-AC)の最初へ そして純情姉弟の恋模様(クラス1-AC) 28 そして純情姉弟の恋模様(クラス1-AC) 30 そして純情姉弟の恋模様(クラス1-AC)の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前