愛人は人妻、そしてその娘が・・・-4
5.
「真ちゃん、本当に童貞なの? 凄く好かったわ、きっと素質があるのね」
オバサンは、大満足だった。
真一も初めての営みが上手くいったので、すっかり自信が付いた。
一度お互いの気心が知れてしまうと、次からは、順調だった。
愛し合う機会は幾らでもあった。
夫は残業や出張が多い。
娘の梨花は、部活の予定さえ掴んでおけば、問題なかった。学校のブラスバンドで、クラリネットを吹いていおり、練習日は帰りが遅くなる。
真一が会社から帰って、真世がキッチンにいれば、後ろから抱きついて、パンティを下ろし、挿入した。真世は、テーブルに身体を預けてヨガッた。10分もあれば、十分だ。
真世は情が濃いのか、乳房を一握りするだけで、われ目が潤んだ。回数が重なると、真一が近づく足音が聞こえるだけで、膣が濡れた。
冬の間は、コタツがホームベースとなった。
真一の部屋で、布団の中で愛し合うことも、暖かい日には、掃除の途中で押し倒してコトに及ぶこともあった。
真一も、真世も幸せだった。世の中にこんな幸せがあったんだと、喜び合った。
コンドームの消費も馬鹿にならないので、荻野式を使って、生理の前後の安全日は、中出しOKで楽しんだ。
お互いの呼び名も、オバサンは真世に、真一は真ちゃんに変わっていた。
「真ちゃん、困ったわ、梨花が寝言で真ちゃんの名前を呼んでいたのよ。あの子、真ちゃんが好きなのよ」
初めて会ったときは小学生だった梨花も、いつの間にか短大生になっていた。
学生時代は忙しかった真一も、社会人になって梨花の勉強を見てあげる余裕が出来た。
かつてのオバサンのように、お茶菓子を持って勉強を教わりに来る梨花が、真一に一方ならぬ関心を寄せているのに気付いていた。
梨花の同級生とのお茶会に、真一が同伴したことがあった。
梨花は、まるで真一をフィアンセのように扱い、真一もそれに調子を合わせた。級友の妬ましげな眼差しに、梨花は誇らしげであった。
真世とのこともあり、真一は梨花には手を出さずにいた。
セックスは、真世との営みで満足していた。
真世から梨花の寝言の話を聞き、真一は改めて結婚を考えてみた。夫のいる真世と結婚は出来ない。大学生の梨花は、垢抜けないところはあるが、プロポーションも、顔つきも、人並み以上の美しい女性に成長をしていた。
(結婚するとすれば、梨花だなあ)
「真世さん、ご主人と離婚して、僕と結婚をしてくれませんか?」
真一は、試しに真世に問いかけた。
「う〜ん、それは・・・・」
真世は口をつぐんだ。
「僕も、真世さんの家庭を壊して幸せになるとは思えません。もし、梨花さんがその気でいるなら、僕は梨花さんと結婚をしたいです。真世さんが身内になれば、真世さんの近くにいられるでしょう?もし僕が、他の女性と結婚をしてこの家を出てしまえば、真世さんとの縁が切れてしまいます」