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○○少女 エリコ★erika
【ファンタジー 官能小説】

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永遠☆○○-1


 その夜…… 少女は、“ひと”であった頃に想いをはせる。
それは今より9年前の冬の日の出来事。

 時は、2006年12月8日

「恵利子、君は不老不死を信じるかい?」
千章は唐突にそう口にする。

その言葉に恵利子は、ほんの僅かに首を左右に振り意思を伝える。

「そう、その通り…… ヒト細胞の分裂限界は、毒性酵素蓄積により僅か56回。それが人の寿命であり、その終わりが人の死を意味する。だけど、仮にその限界を高める方法があったとしたら、君はどうする?」
それは時の権力者たちが憑りつかれた妄想であり、不可能な夢であった。

「…… お願い、もう…… 焦らさないで…… ください」
少女はそう言うと、切なげに自ら腰を揺り動かす。

「ところがそれを可能にする物質が存在するとしたら?  もちろんそんな物質は、地球上に存在しない…… いや、しなかった。それは遥か古の昔、天空より舞い降りてきた。そしてそれは正確には物質ではなく、地球外生命体がその体内に宿していた“virus”…… と思われる」
少女の切なる願いにも、男は言葉を止めなかった。

「もうっ、おとぎ話は…… 終わりです。それよりも、もっと…… 」
少女はそう言うと、ちょっと拗ねた複雑な表情を見せ、体位を背面座位から対面座位へと自ら入れ替える。

 向き直った表情は恥じらいを浮かべるも、その下半身は別の意思があるが如く貧欲な動きを見せる。

「うぅっ、くふぅぅっ、はあぁぁ、やっぱり、わたし、こっちの方が良いみたい…… っです」
陰茎先端雁首が膣内壁臍側に擦り付けられる度に、“無限”の快楽が注ぎ込まれていく。

「恵利子、君は“美しい”…… その美しさが永遠に、それを君に能える事が出来てうれしいよ」
男はそう口にした後、少女の望み通り粘膜との快楽の貪り合いに意識を専念する。


 後に少女は男から能えられた能力が、最強の“盾”と呼ばれし選ばれた民の超常の能力の一部である事を知る。

そしてそれと対を成す能力、最強の“矛”と呼ばれたのが“virus”の抗原連続突然変異。
それは抗原ドリフトとも呼ばれ、ウイルス核酸が一 塩基単位で変異を起こすものである。
いずれにしてもそれは憶測であり、今現在となっては詳細は不明であり、証明の術も無い…… と思われている。

しかしその超常の能力は“時”を経て薄まりながらも、僅かにその能力と記憶を宿す者たちが存在しているのも事実である。



   to be continued 〜★   次回更新は、2月24日(火)を予定しています。




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