て-8
「石島さん」
「ん〜?」
そう言えば、仕事でずっと夜遅かったって言ってったっけ。
半分眠りに入った石島さんに
聞いてなくてもいいやと小さい声で話しだす。
「私の事、イかせる自信はあったんですか?」
石島さんはふっと小さく笑って
「ねーよ」
そう言って私を抱きしめる。
「でも。約束の2年待ったんだ。他の男に触らせてたまるかよ」
私の背中を優しくなでた。
「その約束。私は覚えてませんけど。
ここ2年。私は誰とも寝てませんよ」
安心させるようにそう言えば
「うん。定期的に美香ちゃんから聞いて知ってる」
小さく白状した。
何も知らなかったのは私だけってことなのね・・・・
それでもいいか。
私はそっと石島さんの頬にキスをして
「おやすみ」
と、優しく促した。
心ごと。
心ごと私を抱いて。
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