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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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ためらう理由-9

「付き合ってた……。て事は。」
「巴は元カノって訳。」

衝撃が走り、そして巴ちゃんの言動に次々と目から鱗とし。そっかーだから彼の事をあれだけ知り、下の名前で呼んでたんだ。

これである程度のモヤモヤは解消された、でも。私は体育館で彼を寂しそうに見つめる彼女の横顔を脳裏に浮かべる。

「まだ納得出来ない?」
「それは…。」

私の想いを察したような口ぶり。

「巴、ちゃん……、どうして。」
「まぁ、いちいち言う事じゃないし、それこそ君の恋を妨害する事になると思ったんじゃないかな…。」
「それは…。」

向こうから二人揃って戻ってくるのを見た彼は最後に。

「その事を彼女に直接言って見たら?何事も話し合う事が大事サ。」
「……。」

巴ちゃん、私は…。

「どうかした?二人で話してみたいだけど。」
「別に大した事じゃないさ、よーし!次は僕か。」



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