風呂上がりの夜空に-19
思わずユウジは姉の顔を見たが、シホは依然として表情を変えず、ユウジを見返そうともしなかった。
やむなくユウジはシホを抱えあげバスルームに運んでいった。
浴室のタイルに何度か湯をかけ、姉の裸身を横たえたが一向に反応がない。
(ええい、どうにでもなれ)
どうせ、もうやることはやってしまった後だと腹を括り、スポンジにボディソープをつけると、ユウジはシホの全身をくまなく洗い始めた。
ふくよかに張ったバストの膨らみ。
細くくびれたウエストに、なだらかな腹部を丸く穿った臍。
大きく足を抱えあげ、小さく開いた裂け目からピンク色のヒダを覗かせている女性器や、キュッと小皺がすぼまった肛門を洗われても、
「んっ・・・」
と僅かにのげぞりはしたが、シホは何ら抵抗をしなかった。
全身を磨きあげ、泡を綺麗に流し落としたシホを湯槽に横たえてから、ユウジは自分も身体を洗うことにした。
(なんなんだ、この状況は・・・)
だがユウジが洗髪にかかった時、ようやくシホは声を発した。
「お母さんに言いつけるから」