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蒼虫変幻
【SM 官能小説】

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蒼虫変幻-10

突然、嵐のような風をともなった強い雨が降り出し、ボートは身悶えるように烈しく揺れた。
凪いでいた湖の水面が身を切るように引きちぎられ荒れ狂う。あの女の体が荒れた水のおもて
を叩くように跳ね返ったとき、ぼくは彼女をボートの底に押し倒した。ぼくの体の下に組み伏
せた彼女の柔らかな姿態がのけ反り、白い下半身がのたうつ。ぼくは荒々しい息を吐きながら
押し倒した彼女に跨り、狂ったように彼女を犯す。

両手で彼女の首を絞めつけると、彼女が腰を烈しく喘がせる。彼女の肉襞の中に挿入したぼく
の幼虫が不気味な鬼蛇のように蒼く変幻する。毒々しく鎌首をうねらせながら、彼女の陰部の
割れ目をこじ開け、鱗で肉唇を擦りながら彼女の肉穴を掻き回し、犯していく。蒼い幼虫の顔
はすでに獰猛な獣と化し、彼女の中で烈しく狂い悶えていた。それは、ぼく自身の顔だった…。

そして幼虫が女の閉ざされた子宮を奥深く血色に切り裂いたとき、ぼくの下半身が一瞬ゆるみ、
彼女の中に白い飛沫をどくどくと放ったのだった。


そのとき不意に彼女の体がぼくの体の中をすり抜け、すっとボートの上から消えた…。




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