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心も抱きしめて
【女性向け 官能小説】

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「まさか!私は石島さんをフッた訳じゃないですよ」
「ああ、そうだな。由香里にとって俺はセックスだけの相手だもんな」

機嫌が悪そうにエレベーターでそんなことを言うけど
防犯カメラにマイクが付いていないのは幸いだよ。

部屋の階について
玄関に私を入れ、自分が入った後に後ろ手で鍵を閉めた。

石島さんが靴を脱ぐのを見て私も急いで脱ぐ。
手を引っ張られてリビングのベッドまで連れて行かれた。

「いしじまさ・・・ん。あのっ」

私の言葉を遮るようにキスを繰り返した。

夜景はあの日と同じようにキラキラと輝いているのに。
石島さんが怖い。

片手で私の両手を頭の上で拘束され
片手で洋服の中のブラの上から胸をまさぐる。

キスを繰り返しながら
その合間に私の首筋を舌で舐めながら

「由香里」

と切なく私の名前を呼ぶ。

始めは乱暴だったその行為が
あっという間に優しくなった。

「由香里」

切なく切なく何度も何度も私の名前を呼ぶ声が
私の心も切なくする。

いつの間にか外されたホックでゆるくなったブラの隙間から
手が入ってきて私の乳首を探し当てる。

その優しい手つきに心が震えた。



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