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ヌードモデルは堕落のはじまり
【調教 官能小説】

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胸騒ぎのカラオケルーム-2

「高校のころからエロいおっぱいしてるって目をつけてたんだ。脱ぐとやっぱりすげえよな。でかいのにつんとうえ向いてて。巨乳なのに乳首と乳輪がちいさくてピンクで、奇跡のおっぱいだよ」
 出っ歯が早紀の横に座り、乳房に触れた。
 ぞわっとした感覚が胸全体に広がる。だけどそれは、不快感だけではなかった。甘い疼きのようなものも感じて、早紀はそのことに驚いた。

 出っ歯の手は重量を愉しむように乳房を揺らし、さわさわと撫で、強弱をつけて揉む。大きな乳房は男の手のなかでかたちを変えていく。
「やわらかいのに弾力があって、すげーぞ。なんだこのエロおっぱい」
スキンヘッドは反対側に座り、早紀のむっちりとしたまるいお尻を揉んでいた。佐伯くんはそのようすをにやにやしながら見ている。
 ふうん、はぁん、んんっ……。早紀はいつのまにか悩ましい吐息を洩らしていた。むず痒いような快感が、毒のように全身にまわりはじめている。出っ歯の指が乳首に触れないのが、もどかしかった。乳房の中心にある突起の神経はざわざわと目覚め、刺激を求めている。乳輪に埋もれかけていた乳首は、いまやぷっくりと立ち上がって存在を主張していた。
「ビンビンに立ってる乳首も触ってほしい?」と出っ歯が訊いた。
 早紀は頷くことも断ることもできなくて、くちびるを噛んで眼を閉じる。

「どうしよっかなー。お願いしてくれないならやめようかなー」
 出っ歯は淡い桃色の乳輪をくるくると指さきで撫でまわしながら言った。
「あっ、はあんっ、んんんんっ!」
 早紀は重たげな乳房を揺らして悶える。乳首はいっそうかたく尖った。
「乳首触ってくださいっておねだりしろよ。感じてるくせに」
「んっ、感じてなんか、いないっ、あんっ」
「あえぎながらなに言ってるんだよ」
 出っ歯がせせら笑って、早紀の両方の乳首をいっぺんにきゅっと摘まんだ。

「あっ、あっ、あっ、ああああああっ――!」
 乳首から全身に向かって稲妻のような快感が突き抜ける。早紀はからだを激しく突っ張らせ、びくんびくんと痙攣した。頭が真っ白になり、ふわふわとした感覚に包まれる。
「うわ、乳首摘ままれただけでイッたのかよ」

 ――これがイクって感覚……?

 オーガズムのことは話に聞いたことはあったけれど、経験はなかった。どんな感じなのか、想像もできなかった。元彼に肌を触られても気持ちいいと思ったことすらなかった。
 ――それなのに乳首だけでこんなになっちゃうなんて。あたしのからだ、どうしちゃったの?

「ソファ、まん汁で染みだらけになってるじゃん」
「桃井エロすぎ」
 エッチなことにあまり興味がなくて、オナニーをしたこともなくて、元彼とのセックスでもぜんぜん感じることができなかった早紀は、自分はエロや性欲とは無縁の人間なんだと思っていた。「お前にはスケベの素質がある」というキモ豚の台詞を思い出す。――まさか、そんな。

 佐伯くんが早紀の正面にしゃがんだ。濡れて光っている襞を両手で開く。
「ああ……そんなところ、広げちゃだめ。見ないで……」
 早紀は恥ずかしくて顔を手で押さえた。


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