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心も抱きしめて
【女性向け 官能小説】

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そのすぐ後に、石島さんが私の名前を呼びながら
私の中で果てた。

茫然と今の自分を考える私に
有りがたい事に石島さんもしばらくは無言で
邪魔されずに考える事が出来た。

イっ・・・た?
これがイくってこと?

すご・・・・い。
凄い。
こんな風になるんだ。

今までのセックスが、意味のないものだったとは言わない。
好きだった人と肌を重ねる事が
どれだけ大事か分かっているつもりだ。

イくかイかないかは最重要じゃないと思う。

けど。
けど。この感覚を知ってしまったからには
もう、後戻りはできないような気がした。

凄く。気持ち良かっ・・・た。
怖いぐらいに。

こんな感覚信じられない。

身体中の熱がゆっくりと冷めて
汗がひんやりして来たころ
石島さんが私と視線を合わせた。

「由香里、イけた?」




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