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心も抱きしめて
【女性向け 官能小説】

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「あっはっは。まぁ安くはないよな。
でも遊びに行く時間もないから。俺の唯一の贅沢だよ」

唯一のと笑うけど。
ここの家賃がいくらか考えたくもない。

「夜景だけはいいから帰るのめんどくさくなったらいつでもどうぞ」

そう言ってエレベーターで上層階に行くと
入った部屋は想像以上の眺めだった。

「えええ?何この部屋。モデルルームみたい!」
「この部屋で何もしないから。生活感ないだろ。帰ってきて寝るだけ。
早く帰れた日もさっきの店で飲んじゃうからな」
「そっか〜もったいない」

こんないい部屋に住んでいるのに。
帰ってきて寝るだけなんて。もったいない。

「しかも・・・・なんでリビングにベッドがあるんですか?」
「ん?ここが1番夜景がきれいだから」
「夜景見ながら寝るんですか!」

贅沢!ぜいたくすぎる!

「だって、そのためのこの部屋だろ?」
「だからってリビングに・・・・」
「誰も来ないからいいんだよ」

大きなリビングに窓際に大きなベッドだけが置いてあった。

「気持ちよさそうですねぇ」




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