22章-2
中を擦りあげて欲しいと美冬が思い始めたころ、鏡哉が下から突き上げ始めた。
体勢を崩しそうになった美冬の両手を鏡哉が支え、指を絡ませて握られる。
「あアん……あぁ……ぁあっ」
こつこつと最奥がノックされる度、美冬が嬌声を上げて啼く。
じゅぼじゅぼという挿入音が、美冬の官能を上限まで追い立てていく。
「あ、ダ、ダメっ……っ、ふぅううっ!」
両手で下から支えられる不安定な体勢のまま、美冬は果てた。
鏡哉の全てを受け入れていない中途半端な体勢の膝が、がくがくと震える。
「美冬、もっと気持ちよくなって」
遠くで鏡哉のその声を聴いたと思った時、鏡哉は美冬の腰を掴んで落とした。
「ひゃあっ! あぁっ……――っ!」
突然のことに美冬は喉をのけぞらせて喘ぐ。
美冬の膣壁を鏡哉の大きすぎる雄が中から広げる。
そのあまりの圧迫感と、まぎれもない快感が美冬の思考を支配する。
ぎゅうぎゅうと受け入れた鏡哉を締め付ける美冬に、鏡哉からも苦しそうな声が漏れる。
美冬の細い腰を捕らえた鏡哉が、中を掻き混ぜるように美冬の腰をグラインドさせる。
美冬の子宮を持ち上げるように捏ね繰り回していく、鏡哉の雄。
イったばかりの美冬にはその刺激は強すぎた。
思考がドロドロになり、ただ快楽だけを求めはしたなく啼く事しかできない。
「――っ! は、あっ……っぅんん!!」
「美冬、あぁ、いい」
ごりごりという音が聞こえそうなほど最奥を擦られ、背筋が泡立つ。
それを何度も繰り返され高みに上らされた美冬は、声にならない悲鳴を上げて再度達した。
小さな白い肢体が鏡哉の腰の上で大きく仰け反り、やがてくたりと腹の上に落ちてきた。
鏡哉はそれを受け止めると、腰を掴んで下から突き上げ始めた。
「ひっ はぁ、ひぁ……――っ!」
美冬が切羽詰ったような悲鳴を上げる。
二人の結合部はあまりの激しさにぐちゃぐちゃになり、泡立つほどだった。
鏡哉に抱き込まれた美冬はまるで人形のようにされるがままになり、啼き声を上げる。
その瞳は朦朧と視点を結ばず、とろんと半開きになっている。
鏡哉の腰がどんどん加速する。
「……――っ!」
苦しそうな呻きを上げた後、美冬の腰をがっちりと抑え込んだ鏡哉はその最奥に己の欲望を注ぎ込んだ。