21章-4
美冬は今度は鏡哉を離すまいと、手に取って先端を口に含んだ。
「………っ」
鏡哉が息を飲む声が聞こえる。
口に含んだまま舌を這わせ、その輪郭を辿る。
「っ……くっ……」
鏡哉の艶めいた吐息を感じ、美冬はさらに深く口に含む。
といっても小さな美冬の口内は、鏡哉のそれを1/3含んだだけでいっぱいになった。
鏡哉の指がぐちゅぐちゅと音を立て、少し乱暴に抜き差しされる。
その度に充血した粘膜が擦りあげられ、美冬の体がふるふると震える。
「ふぅん、んん……ぅん」
くぐもった呻きを漏らしながらも、美冬は丹念に口内の鏡哉のそれを舐め続けた。
唇の端から飲み込めなくなった唾液が垂れる。
唇を窄めて吸ってみると、鏡哉の体がぶるりと震えた。
(もっと鏡哉さんに気持ち良くなってほしい――)
根元に添えていた手で擦りあげ、口の中で鏡哉を舐めあげる。
「み、美冬!」
切なそうな声を上げた鏡哉に美冬は体を抱き上げられた。
口から鏡哉のものが零れ落ちる。
腹の上に乗せられ目をぱちくりとした美冬に、鏡哉は嫣然と微笑む。
顎を伝う唾液を手で拭われると、深い口づけが落とされた。
「ふぅん、ん」
いつも以上に激しく口内を弄られ、それだけで美冬の中心がさらに潤む。
細い糸を引いて唇を離され、美冬は鏡哉の体にしな垂れかかる。
「美冬の小さな口の中に入っていると思っただけで、達しそうだった」
耳のそばでそう囁かれ、美冬の体が泡立つ。
「鏡哉、さん……」
指の抜かれたそこが切なくて名前を呼んだが、鏡哉が発した言葉に美冬は驚愕した。
「美冬が入れて?」