16章-1
ベッドの上に広がった黒髪の海に沈む美冬の白い肢体が、何とも言えず扇情的だった。
さんざんキスをされまくりほぐされた美冬は、本人は意識していないだろうが悦い顔をして鏡哉を見上げてくる。
その表情が鏡哉の雄をぐっと大きくさせる。
じっくりと舐め回すように自分を見下ろしてくる鏡哉に不安を感じ始めたのだろう、美冬が身じろぎする。
「鏡哉さ、ん?」
「……綺麗だよ、美冬」
そう言って指先にキスを落とすと、美冬の中からこぽりと蜜が滴り落ちた。
「焦らし過ぎたかな?」
鏡哉はそう言ってくつりと笑うと、美冬の体を横向きにさせた。
細い脚を片方抱き込むと、ぐちゅりと音を立てて己の雄を挿入する。
初めての体位に美冬は恥ずかしそうだったが、恥辱に歪む表情さえも鏡哉を煽る。
「ぁ……ぁああっ……やぁ」
いつもと違う角度からの攻めに、美冬は早々に甘い声を上げる。
ゆっくりと中を辿ると、右側の中ほどを擦ってやるとなお一層喘ぎが大きくなるのが分かった。
鏡哉に初めて体を開かれてから半月、美冬の体は次々と女として開花していく。
「や、そこ……――ぁあん」
「こんなところも気持ちいいのか美冬は」
言葉でも虐めると、きつかった膣がさらに収縮する。
特に膣壁の後ろ側がざわざわとざわめき、まるで吸い付いてくるかのように鏡哉を扱きあげる。
(たまらない――)
絡んでくるそれを振り切るように、鏡哉は一層早く腰を動かす。
「ひゃぁっ、あぁ、あ、あぁん」
突き上げるたびに淫猥な喘ぎが漏れる。
シーツに必死に縋り付いて快感に打ち震える美冬の子供の様に華奢な体が、もっとひどく抱きたいという欲望をむくむくと脹れさせる。
感じている右側を重点的に擦りあげながらスピードを上げると、美冬は可愛い声を上げて果てた。
鏡哉は自分の雄を抜き取る。
ニュポ。
卑猥な音を立てて抜けた後からは、イったことにより分泌された美冬の蜜が溢れ出してくる。
達したばかりで震えが止まらない美冬の体を持ち上げると、鏡哉はまだ立派にそそり立つそれに後ろ向きに美冬の腰を落とした。
一気に最奥まで挿入する。
「あぁっ……――っ!!」
美冬の背が弓なりに反る。
鏡哉の腰の上でがくがくと震える美冬の中が、ぎゅうぎゅと鏡哉のものを締め付ける。
「ああ、入れただけで達したのか?」
美冬の嬉しい反応に、ついつい意地の悪い事を言ってしまう。
しかし、いつまでもがくがくと収まらない美冬が心配になり名前を呼ぶと、くたりとその体を鏡哉に預けてきた。
どうやら意識を失ったらしい。
美冬は感じやすすぎるのか、それとも大人の鏡哉を受け止めるにはまだ体が子供だからなのか、よく意識を飛ばす。
しかしその体は、執拗に鏡哉の雄をやわやわと扱き上げ続けている。
じっとそうしているだけで、得も言われぬ快感が体中を突き抜ける。
空いた両手で後ろから美冬の乳房を掬い揉みあげる。
するとまた中がきゅうと鏡哉を締め付ける。
乳首を重点的に虐めていると、力の抜けていた美冬の体がピクリと動いた。
「――……ぁ、ぁ、やぁ……」
意識を取り戻したらしい美冬は、まるで幼児のように甘ったるい声を漏らす。
「動いていい? 美冬」
耳元で一応そうお伺いを立ててみるが、案の定達してぐったりした美冬はいやいやと首を振る。
「だ、だめぇ……おかしく、なっちゃ――」
そう言い終わらない間に鏡哉は下から美冬を突き上げた。
くちゅくちゅと粘膜をこする音が室内に満たされる。
「い、いつもより、おっき……っ」
自分を満たすものの質量に、美冬が喉を鳴らす。
「ああ、美冬がお預けするから、大きくなってしまった」
片手を薄い腹を辿って、結合部へと忍ばせる。
くぽくぽと出入りするそこの上の尖りを指の先でひっかくと、美冬が悲鳴を上げた。
中だけでもいっぱいいっぱいの刺激を与えられているのに、秘芯まで弄られたら彼女の小さな体では受け止めきれないほどの快楽なのだろう。
「ぁあっ、ひゃぁ! ひゃうぅぅん!」
鏡哉もさすがにそろそろ限界だった。
秘芯に指を添えたまま突き上げるスピードを上げ、中をこれでもかと擦り上げで行く。
「あぁ! アっ……やぁあん――っ!!」
美冬があられもない嬌声を上げて達したのを確認した鏡哉は、その腰を両手で掴み直し最奥に己を埋めた。
ごつりと子宮口に固い切っ先が当たる。
「――っ、くっ!」
びゅー、びゅーと音が聞こえそうなほど美冬の中に注ぎ込み、鏡哉は果てた。
――――
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
全 36章で完結済みです。
あと20章……。
ただUPするだけでも結構手間でして(^^;)
お待たせしてホントすみません!