逢瀬〜愛撫のとき-4
(乳首、感じてる……。じかに愛撫して……)
言葉にすることはできない。ただ、口を半開きして喘いでいた。レイの背中を支えていた紀夫の左手が動いた。ブラのホックが外される。はらりと水色のブラは剥ぎ取られた。
「綺麗なおっぱいだ……。乳首、少し立ってるね」
(恥ずかしい……)
「ああ、柔らかい。素敵だ」
左右の乳房を、搾られ、揉みしだかれた少女は、恥部の割れ目から熱いジュースが零れてきているのを意識した。
(私……濡れてる……)
「乳首、すごく立ってきてるよ」
三本の指で、右の乳首を苛められる。
「あっ、あ、あん、いやっ」
皮膚がふるえた。
「これは気持ちよくない?」
「……」
「気持ちよくないの?」
レイは微かに首を振った。
「レイちゃん、大好きだ」
左の乳首も、捻られて擦られてゆく。
「あん、ああっ、気持ち、ぃぃ……」
「レイちゃん、すごく、色っぽい顔してる。素敵だよ」
紀夫は、レイの尖った乳首にキスしてきた。
「あっっ、ああん、あっ、あっ」
くちびるで乳首を挟まれたとき、レイの下半身に痙攣のようなものが走った。まだ、男性に触れられたことのないクリトリスに、じーんと熱い電流が流れてほとばしっていった。少女は、グレーのパンティストッキングに包まれた内腿をキュッと擦り合わせた。
(私……もう、どうなるか、わからない)
好きな男性に乳房を愛撫される。少女・レイが抱いていた性的願望。性的な夢であった。
乳首を強く吸われる。突き抜けるような快さに身悶える。
「ああ、ああン、ああ……」
紀夫は前歯で、乳首を甘噛みしてきた。痛みをともなった悦びが湧き出して、下半身のヴァギナまで響いた。
ふいに、部屋のインターホンが鳴った。
「誰だろう? すぐに戻ってくるからね」
紀夫は部屋を出ていった。
(こんなに、乳首がふくれるなんて……。どうなるの……)
レイは、ピンク色のAラインスカートの中に手を入れた。パンティストッキングの上から股間に触れてみた。溢れ出たラブジュースは、下着を汚して、ストッキングにまで染みてきていた。
紀夫が戻ってきた。
「誰かがエントランスのインターホンを鳴らしたみたい……。いたずらかなあ?」
紀夫はチノパンを脱いでいた。Tシャツとトランクスだけを身に着けていた。
「レイちゃん……」
「えっ?」
ベッドに押し倒された。
「やめて」
紀夫は、猛々しい顔になっていた。
「レイちゃん、ひとつになろう」
少女レイは泣きそうになった。ふたつの乳房を鷲掴みにされた。
(逢瀬〜愛撫のときAにつづく)