‘剣’と‘魔法’の世界〜まほうつかい〜-3
――‘勇者’がオナニーなんて、って思うかもしれないけれど、それは大きなまちがい。
ちゃんと休憩をとって、落ち着くまで待つに越したことはないけれど、ダンジョンの中ではそうも言っていられない。
だから自分で ‘処理’することが、どうしても必要になってしまう。
「うわぁ…はしたない格好ぉ・・・」
でも、このとき私がはじめたのは、‘勇者としてのオナニー’じゃなかった。
四つん這いだった私の身体が、地面にとすんと腰を落とす。
そのまま両脚をだらしなく開いて、利き手で優しくおちんちんを。おまけに空いた方の手は、乳首をつまんでせわしなく転がしはじめる。
(だめ…っ、みない、でぇ・・・!)
・・・それは、宿のベッドで、どうしてもガマンできない時だけする、プライベートなオナニー。
私の身体は、‘いつもやってる’‘一番気持ちいいやり方’で、正直にオナニーしはじめたのだ――
「…アンタ戦闘の合間に、いつもこんなやらしいオナニーしてるわけ…?」
そうとは知らないまほうつかいが、あきれたように見下ろしてくる。
女の子の視線にさらされながら、それでも私は、大股開きのオナニーを止められない。
手の動きも、さっきまでとはうって変わって、止められないこと以外は、いつもどおりの滑らかな動き――でもそれはつまり、私を一番悦ばせる動き。
(ぁっ、だめっ・・・ぁ、ぁっ…あぅぅ・・・ッ♪)
性欲を処理するためじゃない、自分を悦ばせるためのオナニー。
ゆっくりしたストロークでじっくり可愛がって、ペニスに気持ちよさをため込んでいく。
ヌルヌルの先っぽを手の腹で優しく撫でまわすと、腰が勝手にひくついちゃう。
根元まで下ろした手でワレメをそっと撫であげると、今度は吐息を漏らしちゃう――
(ぁあっ…そんなやさしく、さわさわしちゃだめぇ・・・ッ♪)
おちんちんとおまんこ、一緒にするとすぐイっちゃう――だから長く愉しむために、プライベートでは指は入れたりしないで、いつも優しく撫でるだけ。
そんなところまで、私の身体は忠実に再現する。
(あっ…あふぅ・・・っ、きもち、いいぃ…っ♪)
自分の身体が、自分の一番気持ちいい触り方を、無意識に実行してくれる。
まるで、私を知り尽くした‘もうひとりの私’に、優しく慰められてるみたい――。
「ぅわぁ・・・っ、こんなやらしいオナニー、初めてかも・・・・」
しかもそんなあられもないオナニーを、赤の他人に、モンスター娘に見られちゃってる。
「おちんちんも、ぱんぱんで真っ赤・・・・・痛くない、の…?」
まほうつかいの方も、興味津々でペニスを覗きこんでくる。その顔にはほんのり朱がさして、戸惑いと恥じらいが浮かんでいるみたい…。
(わ…顔、ちかい…っ)
目と鼻の先まで顔を近づけて、おちんちんを見つめてくるまほうつかい。
その顔は、人間で言うと私より少し年下――ちょっとあどけなさの残る、ティーンエイジャーの顔立ち。固唾をのんで見つめる表情には、やっぱり緊張が浮かんでいて、それがいっそう幼い印象をあたえてしまう。
(ぁぅぅ…見られてる・・・私の全力オナニー、女の子に見られちゃってるぅ・・・っ)
まるで射精を待ちわびるみたいな表情に、あぶない欲望が湧きあがりそうになって、私はあわてて目をそらす。すると――