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心も抱きしめて
【女性向け 官能小説】

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「で?何が言いたいのよ?」
「うん」

新しく来たワインをお互いのグラスに注いだ。

「誰か女慣れしているセックスの上手い男を紹介して」
「はぁ?」

にっこり笑ってお願いしたところでお互いに酔ってる。
赤くなった頬にとろんとした目で
女二人が酔いに任せて笑い始めた。

「あっはっはっは。そんな男知らないわ」
「だよね。私も知らない」

「そもそも好きじゃない男で感じないよね」
「言えてるー!」

好きじゃない男とのエッチは本当の意味で気持ちよくはないと私は思うな。
身体だけの関係は終わった後むなしくなる。

「でもセックスの上手い、いい男なら好きになれるかも!」
「だね!だね!」

私たち二人は言いたい放題だ。

「君たち、そーゆー個人的な話しは大勢の飲み会でしない!」

ため息をついて呆れたように私たちの近くに座ったのは
1つ上の石島さんだった。

「あら。聞こえました?」

美香が舌を出して肩をすくめたけど
今更恥ずかしがる年齢でもない。

石島さんは大学時代からカッコ良かったけど。
社会人になってさらにカッコ良くなった気がする。



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