ハッピー・エスコート社 顛末記-7
7.
「あのう、次の予約、お願いできますか」
シャワーから出てきた真知子が、ソファーの隣に腰を下ろすなり甘い声で問いかける。
「次の予約ですか? 有難うございます。3日以降ならいつでも結構です」
「お忙しいんですのね」
「いやあ、そのくらい空けていただかないと、体が持ちませんので」
「????」
「女の方と違って、男は消耗が激しいので、ご満足頂くサービスにはそのくらい間を空けませんと」
「ア ハハハハぁ〜、まあ、気が付きませんで、そう、そうですよねぇ」
悩ましげに健介の目を覗き込んで、腰をもじもじさせる。
3日後のデートも、真知子は満足した。
「次の予約を、お願いします」
「3日後でよろしいですか?」
真知子は、すっかり健介にのめり込んでしまった。
「あのう、次の予約を」
「はい、結構ですが、いつもこのホテルですと、お部屋の費用が馬鹿になりません。真知子さんさえお差し支えなければ、お宅にお伺いしてもいいのですが」
「実は、私には夫がおりまして、お出でいただくわけには参りません」
「それじゃあ、私の家にお越しくださいますか。独り身なので、散らかしておりますがお気遣いはいりません」
次の予約は、真知子の安全日を確かめて、健介の家で24時間、一泊になった。
何時ものショートタイムのサービスで、満たされぬ思いの残っていた真知子は、心置きなく健介の愛撫に身を委ねた。
健介としても、時間を気にしない余裕で、真知子を迎えた。
女盛りの肉体が、健介との営みでますます熟して、身体中から女の匂いが漏れ出している。
乳房、腹、臍周り、下腹、茂みに覆われた小丘、皮下脂肪に満ちた左右の腰から太腿にいたる滑らかなカーブ。
今改めて指を滑らせながら、愛しさに胸が熱くなった。
(こんなに好い女だったんだ)